塾選びの参考に。「良い塾」「ダメな塾」とは!?

あけましておめでとうございます!
ついに、2020年になりました。この時期になると、受験や進級に向けて、塾・予備校探しを始める方も多いと思います。

塾選びって難しいんですよね。
自分に合った勉強スタイル、また環境は一体どういうものだろう?ということから考え始めなければなりません。
それに、昔と違って、塾も色々なサービスの形態があり、複雑化しているので、尚更ですね。

そこで。今回は、これまで受験に携わってきた経験から、
藤井セミナー的「良い塾」「ダメな塾」について忖度なく書きたいと思います。
お断りしておきますが、以降は藤井セミナーの観点から見たものです。
世の中には色々な考えがありますし、我々の考えだけが正解ではないので、参考にしていただければ幸いです。

【目次】

1:藤井セミナー的「良い塾」とはシンプルに……

2:藤井セミナー的「ダメな塾」とは?
 ①授業を聞くばかりの受け身スタイル。しかも予習がある。

 ②優しい先生とマンツーマン。「自分のペース」で勉強!

 ③成績によるクラス替えが……ない!

1:藤井セミナー的「良い塾」とはシンプルに……

『生徒一人一人が自発的に勉強し、そのモチベーションとなる環境を提供できる塾』です。

こう言うと「自発的に!? ああ、うちの子は無理だ」と、思われる親御様もいらっしゃるかと思います。
僭越ながら、大学受験で、お子様が合格するには「自発的に」、「自ら」の意志で勉強する絶対的な必要性があるのです。

なぜでしょうか。

その理由は、大学受験には要求される勉強量が大変多く、そして勉強に拘束される時間がとても長いということにあります。
中学受験、高校受験くらいまでなら、大人がつきっきりで、手取り足取り指導し、なんとか形にすることもできるでしょう。

しかし。大学受験ではそれができません。

例えば、早慶に必要な勉強時間は、一年で2000~3000時間以上と言われています。
最低でも一日5時間以上です。現役生なら、放課後をフルに使って勉強する必要があるということになります。
これにずっと付き合える大人はいません。
(というか、いられてもウザったいですね笑)
なので、志望校に合格するには、必然的に「自ら」勉強するようにならなければなりません。

とはいえ、日々、自分だけで頑張り続けるのは難しいですから、塾や予備校という存在があります。
「いつでも使える自習室」、「モチベーションを高めてくれる先生の存在」、「魅力的なカリキュラム」と様々な要因はあるでしょうが、
その人が合格するため、勉強を続けられる環境であれば、どこでも「良い塾」だと思います。

したがって、そうなれない塾が、ここで言う「ダメな塾」ということになります。

ただし、ここでもお断りさせてください。
大抵の塾が、そうした環境を提供しようと努力していると思います。
しかし、そうできるかは、通ってくる生徒さんの目的に大きく左右されるのです。

ここからは、塾探しをしているあなたが、
「今はまだ偏差値50以下だけど、早慶やGMARCHクラスの大学には絶対に行きたい。これから頑張るぞ!」
という意志のある高校生・受験生だと仮定し、その上で今後起こりうることを書いていきたいと思います。
*もちろん、藤井セミナーでは「まだどこの大学に行けば良いかわからない」という生徒さんにも丁寧に指導します。「大学選び」については、また別の機会に。

2:藤井セミナー的「ダメな塾」とは?

①授業を聞くばかりの受け身スタイル。しかも予習がある。
大手予備校のスタイルです。
勉強を始めたばかりのあなたは、やる気に燃えています。
チューターさんから勧められた授業をとにかく放課後に詰め込んで、授業に臨むでしょう。
しかし、どの授業でもあるものが必要となります。
そう、「予習」です。
授業はすべて予習してきたものに基づく講義になるので、予習しないと意味がありません。
ただ、スタートを切ったばかりのあなたはテキストを見て、愕然とします。
「わ、わかんねー!!」
初めのうちは、辞書を引き、文法書を開き、なんとか「予習」しようとしますが、そのうちあまりに膨大な時間がかかることに嫌気がさしてくる

しかも! 授業を受けた後には復習もしなきゃ。
それに、たくさん授業を取っちまった!!
ああ、来週から、学校の試験だ!
やばい、そのあと、文化祭の準備で放課後は……etc

このような具合で、当初あったやる気はなくなってしまうかも。
どの塾もそうですが、特にこうした予備校スタイルは、苦手科目をピンポイントで受講するなど明確な目的なく、「とりあえず行く」ことを選ぶと痛い目に遭います。

 

②優しい先生とマンツーマン。「自分のペース」で勉強!
個別指導塾のパターンです。
予備校で挫折しかけたあなたは、「自分のペース」で勉強しようと個別指導の塾の門を叩きます。
最初は優しい大学生の先生と一緒にカリキュラムを考え、勉強していこうとします。
以前のような「予習地獄」もなく、アットホームな環境で、先生と楽しく勉強できます。

一見、良さそうですね。

でも、思い出してください。
塾は、「志望校に合格するため」に通うところです。
こうしたスタイルにありがちなのは、先生に甘えてしまうことです。
おしゃべりが増え、遊びに行ってしまうようになることもしばしば……。
最初のうちは良いのですが、先生離れができない人は概ね失敗します。

それ以上に、危険なのは「自分のペース」というやつ。
受験では、自分を「合格するためのペース」に合わせなければならないのです。
大学受験に必要な知識の量は大方決まっており、そこから逆算した勉強が必要になります。
しかし「自分のペース」にこだわっていると、時間内で(=入試までに)そこへ到達できないのです。
*この受験のスケジューリングについては説明会でご説明いたします!

ただし。こうした個別指導塾でも、しっかりとメリハリのある指導をしてくれる先生に巡り合えたり、指定校推薦などを狙って学校の試験勉強を見てもらうなど目的がハッキリとしている場合は上記の限りではありません。

 

③成績によるクラス替えが……ない!
最後に、あなたは①の予備校スタイル、②の個別スタイルの中間ということで、中規模集団の塾に通うことにします。
授業もそれほど多くない。近隣の高校生と机を並べる。そして適度に先生との距離もある。

ここなら、成績が上がりそうだ。

そう思った矢先、ある事実が判明します。

レベル別のクラス分けが「ない」、あるいは「めったにない」のです。

勉強を始めたばかりのあなたは、まだ実力がついていません。
それなのに、入塾当初に受けたテストによって、下のクラスになってしまった……。
下のクラスには、モチベーションの高い生徒も少なくて、その環境に不満を覚えます。
先生にクラス替えについて、尋ねると……

「夏の塾内テストで成績があがれば上に行けるぞ。頑張れ!」

夏!? 

まだ春だぞ!?

3か月もこのクラスなのかよ!!

当初やる気があったあなたも、段々とフェードアウト……ということになりかねません。

藤井セミナーもそうですが、中小規模の塾では、教室内での競争がモチベーションを引き出す大きなカギになります。
こうした塾に通う場合は、
①クラス分けがされるか、②クラス変更は成績次第で頻繁に行われるか、③その成績は現在の実力ではなく、授業の復習や努力によって達成できるのか。
を、必ず確認してください。
実際、こうした塾にいたが、下のクラスで塩漬けにされてやる気を失う人、結構多いです。
⇒努力せずに下のクラスで、やる気がないのとは違います

ちなみに藤井セミナーの受験クラスは毎週、単語テストや前回授業の復習テストなどの点数によってクラスを分けています。
こうすることで、上の人はサボれないし、下の人は上に行けるように頑張るという図式を作っています。
実力だけで判断されるのは、受験当日だけ。それまでは日々の努力も評価されないと、頑張れません。

 
以上のようなことをまとめると、

【『生徒一人一人が自発的に勉強し、そのモチベーションとなる環境を提供できる塾』の具体的な条件】

①「授業をなるべく増やさない。勉強が止まってしまう予習はしない」

②「先生に甘えない。また、合格のためのペースを提示してくれる」

③「クラス替えがモチベーションになる。ただし、今の実力よりも努力を評価してくれる」

ということになります。
藤井セミナーはこの3点を何よりも重視して運営されています。
ご興味を持たれた方は、ぜひ、説明会へお越しください。

繰り返しになりますが、これは生徒さん本人のやる気が多少なりともある上で、それをブロックしかねない仕組みやその可能性についての話です。
当然ですが、これらの塾や予備校のスタイルを全否定するものでは、ありません。

「目的」がなければ、「手段」を選ぶことはできません。

皆さんの目的に合った環境があるはずですし、藤井セミナーも、一人でも多くの受験生にとってのそうした環境になれればと思っています。

 藤井セミナーが対象とする高校生
①今は勉強(特に英語)が苦手だけど、GMARCHぐらいに行きたい高校生
②英語をさらに得意にして、GMARCHに確実に受かりたい高校生
③理系、看護系、保育教育系で、英語を得意にして得点源にしたい高校生
④国公立狙いだけど、苦手な英語だけ利用したい高校生

おすすめの記事