今回の黒8は、エッセイ、もしくは自伝、もしくは小説です。評論文の種類じゃありません。
イギリスは、(昔ほどじゃないけど)階級社会的な要素が残っている社会だと、知っていましたか?
色々な長文を読む時、その背景知識が豊富なら、理解しやすいことが多いので、色々なことを知っていきましょう。
多くの先進国は、200年ほどまえに革命的な物を経験して、今の社会になってきています。フランスは市民革命、アメリカは独立戦争、日本は明治維新…というように、既存の体制をぶっ潰して、今の体制へと移行しています。
ところが、イギリスはそれがなかったのです。

だから、例えば、江戸時代が今の2015年の日本まで続いている感じかな??と、僕は想像してしまいます。でも、さすがに今日本が属している世界は、資本主義で言論の自由があって民主政治で…となると、現代まで江戸時代が続いていても、ゆるやかに士農工商は崩壊して、資本主義で言論の自由があって、民主政治に移行している江戸時代なのかな…という想像で、今のイギリスを見ています。当たっているかどうかは、わかりませんが…。

今週の長文は、内容的にはそんなに難しくはありませんが、いくつか語句の説明です。

2行目 mention これはみんなが高2の終わりか高3の始めに受けた模試の文法問題で出ていました。 目的語には to 不定詞は取らず、動名詞 (ing )しか取らない動詞です。ピンクの文法の本では、No199の解説です。そこの類例には載っていなかったので、付け足しておいて下さい。

7行目 The story is that …. これは、辞書には The story goes that …で、よく紹介されています。「…という話だ」「…と言ううわさだ」などと訳します。本文では、is ですが、ここが goes でも迷わないように! go や put には、まれに「言う」という意味で使われます。その時に限って設問で問われます。

9行目 seem to have been  …. これは「述語動詞より過去は to have pp」と暗記してください。文法問題でも良く出ます。

10行目 Tommy ??  ….これは、18世紀頃からの典型的なイギリス人の名前が Tommy Atokins だということに由来しています。特に、イギリス陸軍の入隊申込書のサンプルにこの名前が使われたことから、第一次世界大戦の時にイギリス兵士を指すようになったらしいです。

10行目 Sergeant   ….「軍曹」と訳しますが、軍隊の階級です。上から、大将、中将、小将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉、曹長、軍曹、伍長、一等兵、二等兵…となります。戦場で、実際に戦うのは、大尉や中尉ぐらいまでらしいです。
ちなみに、ワンピースの「たしぎ」は、最初は曹長だったので、大出世をしています。ルフィーのおじいちゃんのガープは、中将です。アメリカの初代大統領のジョージワシントンは、アメリカ合衆国軍では総司令官でしたが、最終階級が中将であったことからも、ルフィーのじいちゃんは、むちゃむちゃ階級は上のほうだとわかります。

【余談】 スペインのマドリッドオープン、錦織、負けましたね…。残念。決勝は、錦織に勝ったイギリスのマレーと、スペインの英雄のナダルです。下の写真は、先月フランスのパリにあるテニスクラブに行った時に、そこのロピーにあったものです。1枚の写真を左から見ながら歩くと、写真がだんだん変わっていくのです。この写真は、ナダルです。ナダル頑張れ!私もラケットだけは、ナダルモデルを使ってます。ラケットだけは…。

 

おすすめの記事