今週の長文は名古屋大学です。旧帝大の1つで、大阪大学、九州大学ぐらいのレベルです。
ただ、長文のレベルや内容的には、早慶上智や関関同立やGMARCHでも十分でる内容です。
そして関学同志社明治学習院に受かる人にとっては、2月の本番でこれがら出たら簡単だ!と感じてほしいレベルです。あくまで、2月の段階ですよ!

じゃ、この名古屋大学の長文のクライマックス(一番大事な所、もしくは作者が文章を書きたくなった動機)はどこだと思いますか?

私は、第2パラグラフの14行目からの1文だと思います。
 では、話の展開を追ってみましょう。

【話の展開】

第1パラグラフ

1行目:「最も難しい問題に出くわす、つまり…」なんて、つかみですね。これで、話のテーマがわかります。この問題がいかにきついか…を第1パラグラフで力説しています。
 
第2パラグラフ
その「問題」がなんで起こるのか、考えようとしています。当然の流れですね。
そして、14行目です!
 Although と譲歩があります(譲歩の次は言いたいことが出やすい) 
 belief なんて強い言葉がある。
 not A but Bがある(あえてAを否定して、Bを強調)
14行目には、以上3つの注意すべき点があり、形の上からも大事な所やろ!!と思えます。
つまり、「日本人の生徒が喋らないのは、 psychological が原因!」というのが、文章を書きたくなった動機なのでしょう。
 
第3パラグラフ
第1パラグラフで、「problem」を出してきて、第2パラグラフでその原因を「psychological」と突き止めました。次は、じゃどうするか??という解決策への提案です。
ここでは、 psychological difficulties を stagefright  と置き換えています。
「先生は、memorize じゃなく、stagefright をもっと扱わないとあかん!」というのが提案です。
 
第4パラグラフ以降
じゃ、このstagefright はどこからきてるの?となって、「日本の社会や文化から」という、よくある話で終わっていきます。
 
【内容一致問題を解く時】

内容一致問題を解く時には、迷ったときには、話の大筋を頭に入れて、中でも一番の最重要ポイントに照らし合わせて考えれば正答できることが多いですよ!どうしても、分からないときは、細かく細かく入っていきがちですが、迷ったら、一度引いてみて、大事な重要ポイントから矛盾するかしないか…で、正答できる事も多いので覚えておいてください。
 
【1か所だけ直訳的同時通訳】
Their answers 彼の答えは shows 示している that the Japanese believe 日本人は信じていると that most of the difficulties ほとんどの困難さは preventing them from speaking English 彼に英語を話させない are linguistic 言語的なものなのだ in nature 本質的には(と日本人は信じているということを彼らの答えが示している)。
 
【和訳のコツ】
この文章は、SVのセットが3つあります。そこをしっかりと頭において和訳ができるように。
同時通訳っぽいのを縦に書いたものです。
和訳ができない時は、じっくりとこのように縦に同時通訳を書いてみて、考えると分りやすい事が多いです。(毎回しなくていいですよ!)
 
Their answers 彼らの答えは 
shows 示している 
     that the Japanese believe 日本人は信じていると
          that most of the difficulties ほとんどの困難さは 
          preventing them from speaking English 彼らに英語を話させない 
          are linguistic 言語的なものなのだ 
          in nature 本質的には
 
 
基本の基本は、「最初に主語を訳して、最後に飛んでさかのぼって来て、最後に動詞を和訳」です。
 
1:Their answers 彼らの答えは 
7:shows と示している 
       6:that the Japanese believe と日本人は信じている
            3:that most of the difficulties ほとんどの困難さは 
            2:preventing them from speaking English 彼らに英語を話させない 
            5:are linguistic 言語的なものなのだ 
            4:in nature 本質的には
 
この番号通りにおって行けば、ぶさいくながら直訳はできます。
後は、日本語の工夫です。
まずは、英語の構造を捉えて、最低でも授業後には直訳的に理解できることがスタートです。
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