「英単語の暗記にかかる時間」を知って、諦めずに英単語の暗記を継続していってください。
結果的に、英単語の暗記ができている人は、「粘って数回頑張った…」っというだけなのです。特殊な能力なんかじゃありません。気持ちを切り替えれば、誰にでもできます。ましてや、頭がいいから…なんてことは絶対にありません。正しいノウハウと、多少のやる気さえあれば、誰でも英単語の暗記はできるので、まずは英単語の暗記に関する知識を頭に入れてください。
では、英単語を覚える、
【目的】
【目標】
【計画】
【覚える場所やタイミング】
【覚え方】
【効率の良い覚え方】
…の順番で話をしていきます。
まず、【目的】です。
英単語を覚える目的を明確にもっていますか?目的意識が薄かったら、覚える事もできません。
だから、明確に目的意識を持ってください。
大学入試の英語と、高校の授業での英語では大きな違いがいくつかあります。
その1つが英単語の暗記です。
高校の定期テストは2か月ぐらいが範囲だし、基本的には授業でやったところからの出題なので、英単語の暗記の必要はそこまで感じません。
でも、大学入試では難関大学になればなるほど、英語長文が重視されるので、英単語の暗記無しで乗り切ることは絶対に不可能です。
なので、難関大学の英語長文に対応するため!という目的意識をしっかりと持ってください。
【目標】
では、目標です。
だいたい2000単語ぐらいは覚える必要があります。
そして、理想は高3の夏休みが終わることには、ランダムに100問テストしたら毎回80%以上は覚えている…という状況を作ることを目標にしてください。
藤井セミナーの生徒で、関学、同志社、明治、学習院、青山学院や早稲田慶応上智などに合格する生徒は、だいたい英単語の暗記はランダムに100問テストされたら80%以上は覚えています。
逆に、80%を切るようだと、難関大学の英語長文の読解は、かなり難しくなります。
【計画】
次に計画について話をします。
高2の9月からは、最低でも1週間で200個の英単語の暗記のペースで進めて行ってください。
英単語を覚える方向は、英単語を見て日本語を言う…という方向です。
目的の所でも言いましたが、英語長文を速く読める為に英単語を覚えていきます。
なので、日本語を見て英語のスペルを練習する必要はありません。
英単語を見て、日本語が言えたらOKです。
2000単語の暗記なので、1回目が10週間で終わります。おそらく、10週たって、2回目の暗記に突入した時が一番落ち込む時でしょう。
「あんなに必死でやったのに、覚えてない…」
でも、これって当たり前なのです。新しい英単語を覚えたら、前に覚えた英単語は忘れます。でも、2回目にまた英単語200個を見た時には、「あ、なんか見たことがある…」という感覚があると思います。2回目の暗記なんて、これで十分です。1回目の暗記の時は、「全ての単語が、初めて見る単語…」だったと思います。
だから、ちょっとだけ覚えやすいはず。なので1週間の暗記の量を250個に増やします。
そしたら、8週間で2回目が終了。この時にランダムに100問テストをしたら、20%ぐらいの正答率かもしれません。これで十分です。
そして、3回目の暗記では、さらに1週間の量を増やして、1週間で300個の暗記をしていってください。約7週間で終わります。この時にランダムに100問テストをして、50%ぐらいの正答率なら、十分どころか、よく覚えている方です。
まず、3回ぐらい繰り返しただけでは、覚えられない!っていうことをしっかりと覚えておいて下さい。だから「覚えられない!」なんて、がっかりする必要は一切無し。
そして、4回目から、本気で気合を入れて頑張って行ってください。
結果的に、英単語をランダムに100問テストをして80%ぐらい覚えているのは、5~6回繰り返した人なのです。
だから、大学受験の英単語を覚えている人は、頭がいい人とか、英語ができる人…なんかではなく、単に粘って、しつこく繰り返しただけのひとなのです。
【覚える場所やタイミング】
英単語の暗記は、初めての英単語を50個暗記するのに、30分ぐらいかかります。
ただ、これは生徒何人か集めて、私の目の前で覚えてもらった実験状態でのこと。
部活が終わって、家に帰ってきて、毎日30分英単語の暗記に集中!!…なんて、三日坊主にもならず1日か2日で辞めてしまう生徒がほとんどです。
だから、1日の中の使い道のない細切れ時間を沢山かき集めて英単語の暗記をしてください。
例えば…
朝起きて、朝食の時に、コヒーを飲みながら3分間。
家から出て、バス停に着いて、バスを待っている2分間や、バスに乗っている間。
そこから電車に乗り換えたら、電車に乗っている間。
学校に着いたら、朝のホームルームで先生が来るまでの時間や、休み時間など、細切れ時間がたくさんあるはず。
この細切れ時間の活用だけで、英単語だけでなく、英語長文の訓練や、社会の暗記もできてしまいます。
これは、英語が苦手だったサッカーの強豪校のサッカー部員が、全国大会に出場したので高3の1月3日まで部活をしていても、関西学院大学に6つ、同志社大学に4つ受かって来たことからも、証明できています。
家に帰ってきて勉強をしようなんて思ってても、今まで眠くなかったのに、勉強をしようと思ったとたんに眠くなる…なんてよくあることです。
だから、1日に沢山ちらばっている使い道のない細切れ時間で、単熟語の暗記をする習慣をつけてください。この方がよっぽど継続できます。
【覚え方】
次に、英単語を実際に何を使って覚えるか?とうことですが、一番効率よく覚えることができるのは、カードを使った暗記です。
英単語の暗記は、英語長文でわからない単語がないように!…ということで覚えるので、英単語を見て日本語が言えたらOK。スペルの練習はしなくてOKです。だから、カードを使って暗記をする方が順番を変えながら暗記ができて効率的なのです。
説明の欄(概要欄ともいいますが…)、説明欄に「ストレスが極力少ない英単語の暗記の仕方」のリンクを貼っておくので、参考にしてください。
【効率の良い覚え方】
さらに、効率のいい覚え方としては、英語長文の音読復習を必ずすることです。
人間は、使わない事は覚えられないようになっています。
単語集やカードを使って英単語を覚えようとしても、実際に必要となる経験がなければ、潜在意識の奥の方まで「単語を覚えないとあかん!!」という強い気持ちにはなれません。
でも、英語長文の音読復習を繰り返している人は、単語集やカードで見た英単語があちこちに出てくるのがわかるはず。そうなれば、自動的に自然と「出てくるから覚えないとあかん!」と強く思うようになって、日頃の単語の暗記にも一生懸命取り組むことができます。
また、単語カードで覚えたものが、3日後にやった長文音読復習の中で出てきたり、また長文音読復習の中で出て来た難しい単語が、3日後にやった単語カードの暗記の中にあったりしたら、復習の相乗効果でさらに楽に暗記を進めていく事ができます。
今回は、大学受験の英語ではとてもとても重要な英単語の話をしました。この英単語の暗記と英語長文の音読復習は、大学受験英語の両輪となります。この2つは、…というか、この2つだけでもしっかりと頑張って行けば、かなり英語の実力は伸びるので、継続して頑張って下さい。