大学受験に対して、子供がなかなか勉強のやる気を出さない…という悩みを持つ保護者は多いと思います。やる気は、待っていても訪れません。色々な刺激が必要です。
藤井セミナー
高校生の子供が勉強する気を出さない理由は?
普通の高校生が家と学校を往復しているだけでは、なかなか新しい刺激もなければ、新しい情報も得られません。そうなると、自分の将来についてリアルで具体的な想像ができなくなります。
もし、野球がすごく上手で本気でプロ野球を目指している高校球児なら、甲子園に出てドラフトを待つか大学野球に進んで、こうしてああして…と、自分が成功するリアルで具体的なイメージを持って頑張ることができるはず。
でも、普通の高校生が、例えば、将来はキーエンスに入社して、この地域の営業を任されて、こんな戦略で販売成績を上げて…とか、将来は三井物産に入社してエネルギー部門に配属されて、中近東に赴任して、石油の輸入を手掛けるためにこんなことして、あんなことをして…など想像ができる人はなかなかいないでしょう。(この2例は塾出身者で関学を卒業した元生徒の実例です)
なので、勉強にやる気が出ない…理由は、『自分の将来に直結する』というリアルで具体的な想像ができないからだと思います。
本気で勉強をさせることに成功した例
これらは、すべての家庭で有効ではないかもしれませんが、子供に本気で勉強をさせるのに成功したいくつかの例を紹介します。
家計簿を見せられ、家のローンや税金の事など詳しく説明された
ある女子高校生が、急に『本気で勉強して、明治大学に行くわ!』と宣言しました。それまでは、どこでもいいから東京の大学に行きたい…という生徒でした。「何があったん?」と聞けば、サラリーマンのお父さんに家の収支を全部詳しく説明された…と言うのです。
お父さんの年収がいくらで、そこから社会保障や税金を引かれてこのぐらい残る。
毎月の家のローンと、食費と、車のローンと、子供2人の学費など、出ていくお金も全部説明を受けたようです。それで、彼女は、これぐらいの生活をするには、このぐらいの年収が必要なんだ…と知ったようです。
そして、塾でもよく話をする「学歴フィルター」の話や、塾でバイトをしている就職活動中の大学生から聞いた企業ごとの30歳時点での年収の話なども頭で結びついたようです。
彼女は『これぐらいの生活をしたかったら、このぐらいの年収がいるんやと初めて知った。だったら、最低でも関関同立かGMARCHには行かないと…』と言って、そこから本気で勉強をして明治大学と同志社大学に現役合格をしました。
お母さんが、会社の同僚の出身大学を話してくれた
ある男子高校生が、急に英単語を覚えだしました。なんで急にやる気がでたん?と聞くと『お母さんが、お母さんの周りにいる同僚の社員の出身大学を教えてくれて、やる気が出た』と言ってました。そのお母さんは、大手の損保の会社に勤めていました。周りの同僚の出身大学は関関同立やGMARCHが最低レベルだったそうです。しかも、それらの大学でも就活に強くないとその大手の損保には入社できないような、大手企業です。そして、彼のお父さんとお母さんの年収の話を聞いて、どれだけの支出があるかも聞いたそうです。
この生徒の高校は、神戸学院に進学する生徒が多くて、産近甲龍に行けば「かしこ!」と言われる高校ですが、彼は本気で受験勉強に取り組めたので、高校で運動部で頑張りながらも現役で関西学院大学に合格しました。
お父さんが漁師さんで、ガソリン価格の高騰で漁に出られない…
お父さんが漁師さんのある野球部の生徒は、ガソリン価格が高騰した時にお父さんが漁にでられなくなりました。その時に初めて、お父さんの年収や、税金でいくら引かれていくら残るか…など聞かされたようです。リアルに今の生活費がどれだけ必要か…などが分かり、自分が希望する将来の生活ならいくらぐらい必要か…なども計算したようです。そして自分の希望する年収を得るにはどうしたらいいか…なども考えると『勉強して関関同立以上にいかないと、無理やわ…』と知って、そこから本気で勉強を始めました。彼は早稲田の判定がA判定を出すまで学力がアップしたのですが、東京に行っても家からの支援は期待できないので、関西学院大学に進学しました。今は、損保の最大手の会社の海外部門で働いています。
お父さんが長距離トラックの運転手
神戸市の高校偏差値が40半ばの高校出身のある浪人生が、なかなか勉強のエンジンがかかりませんでした。その彼のお父さんは、長距離トラックの運転手で、わりと収入も高かったそうです。でも、そのお父さんが、勉強のエンジンがかからない息子を見るに見かねて、お父さんの給料システムの話をしてくれたそうです。お父さんの仕事は長距離運転な上に、夜の移動がほとんどで不規則なため、生活リズムも定まらず、かなり体力的にはきつい仕事だと理解したようです。そしてお父さんに「大学に行くなら、こんな体力で稼ぐ仕事でなくて、頭でこのぐらいの年収を稼ぐ仕事をしろ」と言われたそうです。つまり、今のレベルの生活をしようとして、この年収を会社員としてもらうとすると…と考えたら、「大手企業に就職しないと無理やん!」となり、「それなら学歴フィルターのかからない大学にいかないとあかんわ…」となって、ようやく浪人の6月ぐらいから猛勉強を開始しました。そして同志社大学に合格して、今は大手の企業で働いています。
関関同立以上に受からないなら、浪人しなさい!と言われた女子生徒
ダンス部で元気な女子生徒でしたが、なかなか勉強のペースがあがらずサボりがちでした。でも、ある時から急に音読復習を頑張って毎週の復習テストで高得点を連発しだしました。「何があったん??」って聞いたら、『お母さんに、関関同立以上に受からないのなら、浪人しろ!って言われた』と言われたらしいのです。お母さんは、有名企業に勤めてて人事部にいます。この生徒の入塾説明会の時にも「私、その学歴フィルターをかけている側なのです…」と言ってました。
そのお母さんから、女性で大企業に勤めれなかったら、こうなってああなって、こうなる可能性があると、かなり脅かされたらしいのです。確か、こんな話でした…
・離婚したくなっても、自分にしっかりとした収入がなかったら離婚もできない。
それでシングルマザーにでもなったら、かなりの確率で貧困層に入る。
・大企業じゃないと、育児休暇を気持ちよく取れない可能性もある
・大企業だと、違う会社で働いている夫が海外赴任した場合、奥さんは3年ぐらい会社を休める企業もある。でも中小企業なら会社を辞めざるを得ない。
・そうやって会社を辞めて、しばらくしてもう一度働こうとしても、なかなか正社員の道はないし、パートなら103万円の壁がある。
とか、かなりリアルな話をされたようです。その話を一緒に聞いていた友達のダンス部の女子も急にやる気が出て、そこから2人とも勉強のエンジンがかかって2人で関学に現役合格をしました。
関関同立以上に受からなかったら、家を出て働きなさい!と言われた女子生徒
高校2年生まではそこそこまじめなので学校の成績はよかったのですが、受験勉強には乗り遅れてしまった女子高校生がいました。彼女には弟が3人いました。そして、理不尽にもお母さんに『弟は浪人してもいいけど、あんたはあかん。関関同立以上に受からなかったら、もう家を出て働いて自立しなさい』と言われたそうなのです。彼女が言うには『うちのお母さん、言い出したら本気でそうするやろ…』と言って、かなりビビってました。でも、それやったら現役で関関同立に受かったらいいだけやん!と励まして、そこから彼女は今までの遅れを取り戻すために猛勉強をして、同志社大学に合格しました。実際、現役で受からなかったら家から放り出されたかどうかはわかりませんが…。お母さんが娘をビビらせて本気にさそうとした作戦のような気もしますが、当の本人にしたら『うちのお母さん、本気でする人やから…』と、言ってました。
お父さんの会社が倒産して、その時に、毎月いくらないと家族が生活できないかが分かった…という女子高生
神戸では有名な女子校に通っている生徒が、高3の時には「ゆるい勉強」でなかなかエンジンがかかりませんでした。そして年末に彼女のお父さんがやっている会社が倒産したのです。両親は田舎に引っ越しをして、彼女はもう片方の神戸の祖父母の家で暮らすことになりました。その時、お父さんが、今までの生活は、毎月このぐらいの収入がないとできない…とかなりリアルな数字を教えてくれたそうなのです。その彼女が言ってた言葉は、『会社が倒産してお金がなくなっても、学歴があればそれは無くならない。そしたら何かがあっても再出発もしやすい。だから最低ラインの学歴が欲しい。』と言うものでした。高3の時は「ゆるい勉強」しかしてなかったのですが、浪人したら急に人が変わったように頑張って、同志社大学に合格してきました。
全ての「やる気のない高校生」に効果があるわけではないですが、ある一定のやる気のない高校生には「親の年収」や「今の生活費」や、「このぐらいの生活がしたかったら、どれぐらいの給料が必要で、それにはどのぐらいの企業に行かなくてはならないから、大学は最低でもこのぐらいに行かないと」という話が効果がある場合もあります。あくまで、大学路線で行く普通の文系の人を対象にした話です。
将来の具体的でリアルな情報が必要
藤井セミナーの説明会では、高校では聞けないような大学生活の話や、大学生の就職活動の話や、将来のリアルな情報も、資料を渡しながら話をしています。普通の高校生が、高校では聞けない話をすることで、大学受験勉強に対するやる気やモチベーションを高めてもらっています。
また、入塾した生徒は、アルバイトで来ている大学生からもいろいろな大学生活の話が聞けます。藤井セミナーでアルバイトをしている大学生は、体育会で活動しているとか、勉強系サークルで勉強を頑張っている…とか、いろいろな方面で積極的に大学生活を過ごしている大学生ばかりです。また就職活動をしている大学生からは、かなりリアルな裏情報的な話も聞けます。
大学入試までの情報はみんな平等にHPから取れます。でも、それ以降の情報は、体験している人と、そうでない人では全く情報量が違ってきます。また建前と裏情報の差も激しくなります。
一例で言うと、関関同立の学生が就職活動で企業にエントリーすると受け付けてもらうのに、学歴フィルターがかかる大学生の場合は「セミナーは締め切りました」とか、適当に嘘をつかれることが多いのです。こう言った事は明文化されていないので経験をしてみないとわかりません。
そういった話が高校生には刺激となり、将来の自分を考えるきっかけになって受験勉強にもエネルギーを注ぐようになると思います。
なので、子供に勉強を頑張らせるには、将来のリアルで生の情報が必要な場合もあるです。
藤井セミナーでは、そういった事も含めて、あの手この手で高校生のやる気やモチベーションを上げていってます。
高校で「どんな仕事をしたいか?」と聞かれたから仕方なしに…という女子
その将来のリアルで生の情報とは違って、逆の効果となりかねないのが、高校での職業に関する授業です。
これは、ある公立高校の生徒の話ですが、同じようなことを毎年のように生徒から聞きます。
高校で「将来はどんな仕事をしたいか?」というような授業があったようです。そして、彼女は「看護師」と答えたようです。塾で『看護師になりたいなら、大学も看護系の学部がある大学やね』と言うと、彼女は「いやいや、看護師は、仕方なしに答えただけで本当になりたい気持ちもない」と言うのです。
詳しく聞くと、どうやら選択肢が「看護師、保育士、管理栄養士、公務員、ぐらいしかなかった」と言うのです。
そして、給料体系も、年収の予想も、その仕事のマイナス的な面も何も知りませんでした。
大学生は、普通は就職活動をする時は、OB訪問を積極的に行い、その仕事や会社での「やりがい」やプラス的な面以外にも、その逆のマイナス的な事も全て聞いて知った上で就職活動をします。その会社が発表する綺麗ごと的な情報だけで就職活動はしません。
藤井セミナー出身で関関同立を卒業した女子と話をしていると、実際の例で言えば『パナソニックで、空調機の生産で必要な部品を東南アジアから買い付けている』とか、『三菱電機でビルや野球場に設置する巨大な電光掲示板の営業をしている』とか、『住友林業で、広報の仕事をしている』とか、『川崎汽船で大型タンカーの手配をオセオニア地区担当でやっている』とか、『NECでシステムエンジニアをしていて、病院で使うシステムを開発している』とか、このような話になります。つまり、選択肢としては女子高校生が高校で提示される選択肢の中にこれらの選択肢は入っていません。
なので、学校の教室の中で、資料だけ読まされて「将来のやりたい事」や、職業に関する思いなんかが芽生えるのはかなり無理があると思います。
もし、今の時点で特に強くやりたいことや、就きたい職業がなければ、それは無理に考える必要はありません。大学に行って探せばいいのです。『やりたい事』なんて、情報が増えるに従ってどんどん変化してもおかしくないのです。
特に真面目な女子ほど、『私は何がしたいのだろう?』とか、『私に向いている仕事は?』とか、悩んで考えて、それで受験勉強が遅れることもよくあります。こういったことは、将来のリアルで生の情報がない時に、ゼロから頭らかひねり出すことができません。だから、まじめに無理して考えることなんて一切ありません。少なくとも、関関同立以上にいって、部活やサークルやゼミに入って、いろいろな先輩やOBと交流するようになれば、自然と何がしたいかとか、どんな仕事につきたいかとかが思いつてくるものです。
だから、そのためにも学歴フィルターにひっかからない大学以上に行くべきなのです。
藤井セミナーに興味のある高校生や浪人生は
まずは勉強方法の説明会に参加してください!