この記事は、今の中学生の保護者向けに、大学受験の塾をしている立場からのアドバイスとなります。
進学する高校を考える前の前提条件
❶ 大学3年末の就職活動からの逆算するのがよいと思います
これらの情報は、ほとんどの人が大学生になってから知ると思います。
大学に行く目的は人によっていろいろありますが、多くの大学生に共通するのは大学卒業後は就職をする…ということです。
おそらく、誰もがパワハラ上司で残業代も出ないのにサービス残業が横行するブラック企業に行きたくはないと思います。また、一方で、大学の数は全国で800ぐらいなのですが、会社の数は一部上場企業だけでも2000社あるのです。その中から、名前も知らない優良企業を見つけ出すには相当研究熱心でないと難しいはず。…となれば、もうみんなが知っている大企業に人気が集まるのは当然だと思います。
その観点から、有効な資料があります。
この下の青地をクリックしたら、この写真が掲載されているネットの記事に飛びます。（下の方にスクロールしていけば1位から100位までの大学のランキングを見ることができます）
｢有名企業への就職に強い大学｣ランキングTOP200 理系人材の不足で工科系大学が上位を席巻 | 本当に強い大学 | 東洋経済オンライン
これは東洋経済と言う経済雑誌が毎年「有名企業400社」への就職率を更新している資料です。もちろん東洋経済が対象にした400社以外にも有名企業や優良企業はあるはずですが、資料がないのでこの東洋経済の資料を基に考えます。この資料は、藤井セミナーから関学や同志社や明治や慶応早稲田などに進学した元生徒の就職先を見ていたり、彼らから周りの動向を聞いていると、まさに実態を表している資料だと思います。
この資料を見る時に、注意して欲しい点をいくつかあげておきます。
①旧帝大（東大、京大、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学）の7帝大、もしくは旧帝大レベル（＋神戸大学、東京工大、一橋大学）の10大学に行けたら、大学の「格」的には多くの場合は何の問題もないと思います。後は個人の4年間の大学生活次第です。
②これは就職の資料なので、国家公務員になる人が多かったり、研究者になる人が多かったり、医学部があれば率は下がると思います。東大や京大のことです。
③この資料で見ると、関関同立の就職の強さは同志社・関学と、立命・関大に分かれています。旧帝大レベルの大学は、この資料ではすべてが関学以上にランキングされています。その旧帝大レベルの大学に、長田高校や神戸高校や兵庫高校からどれだけ現役で進学をしているかザっと調べてみました。旧帝大レベルと、あと横浜国大、お茶の水、電気通信大学、筑波大学などで見ると、長田高校からは約35%、神戸高校からは約31%、兵庫高校からは約20%が、旧帝大レベルの大学に進学しています。…ということは、逆に言うと、長田高校や神戸高校のようなハイレベルの進学高校で上位30%に入らなくても、関学ぐらいを最低ラインで押さえておけば、大企業への就職には同じぐらいの威力が出る！…ということです。（実際、藤井セミナー出身者で三菱電機、パナソニック、富士通、キーエンス、大同特殊鋼、3大メガバンクなどには多数就職しています。三井物産などの超入社が難しい企業にも関学から就職しています）
④理系と文系の割合も重要です。全国の大学生で理系は約35%、文系は約65%です。そして理系のほとんどは「できる高校」の男子が多い。理系は少ないので就職がいいので、東洋経済の資料でもベスト10の大学の中でも６つの大学が理系の大学です。でも、慶応、早稲田、大阪大にも理系の人はいるのです。
⑤ちなみにこの近辺の大学の理系の割合は募集定員から計算すると、だいたいこうなります。
理系 文型
兵庫県立大学 72％ 28％
大阪公立大学 60％ 40％
神戸大学 53％ 47％
近畿大学 50％ 50％
立命館大学 27％ 73％
関西大学 26％ 74％
同志社大学 16％ 84％
関西学院大学 13％ 87％
近畿大学 49.7％ 50.3％
甲南大学 16.5％ 83.5％
関関同立だけでみると、就職のランキングは同志社・関学 ➡ 立命・関大となっています。「理系は就職がいい！」ということを考えると、理系の多い立命や関大はもっと上に来て欲しいところだと思います。…ということは、文系で考えると同志社・関学と立命・関大の差はもっと広がるのでは？？とも思います。
⑥あと、忘れてはならないのが、都会の総合大学では体育会（サークルではなく運動部）は圧倒的に就職に強いとうことです。おそらく体育会の半分ぐらいの学生はスポーツ推薦だと思います。2024年の藤井セミナーからの一般入試での関学合格者からも三宮教室だけでも約10名が関学の体育会に入っています。そこで｢有名企業への就職に強い大学｣の資料で、産近甲龍で見ると、近大が79位で12.1%、次に甲南が104位で9.4%となります。もしかしたら、ここまで数字は少ないと、この数字は理系と体育会で占められて、普通に大学に進学した学生は入っていないのでは？？と思います。近大なら私学だけど理系の学生が約半分です。ということは、近大の12.1%は体育会と理系の学生で十分に終わってしまいそうです。甲南の場合は、お金持ちの子弟が行く大学（というイメージがまだ強い）なので、コネと体育会で終わってしまいそうです。
⑦体育会の話で言えば、東大や京大でも体育会の学生はいるのです。ちなみに、私は大学時代は体育会で、パナソニック、神戸製鋼、住友銀行などから内定をもらいパナソニックに入社しました。私は1年浪人をして1年留年なので、後輩と一緒に就活をしていて、部活の1年後輩も、電通、丸紅、東芝、JTBに入社した後輩がいます。そして、藤井セミナー出身で関学の体育会に入った中からは、三井物産、三菱電機、パナソニック、富士通、ＪＴ，キーエンス、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱ＵＦＪ銀行、サントリー、などなど、超大手企業に就職しています。関学も同志社も50個ぐらい体育会の部活があります。今までで高校の競技と違う部活を始めた例で言うと、以下の部活があります。
レスリング部、柔道部、合気道部、弓道部、ラクロス部、馬術部、自動車部、射撃部、アーチェリー部、相撲部、ハンドボール部、スキー部、スケート部、ヨット部、カヌー部、ボート部。
➋ 例えば、30歳での年収の違い
人生は年収が全てではないです。でも、高校生はあまりにも知らなさ過ぎ…ということもあります。
これは、ネットで30歳の時の年収を検索した時に出てくる数字です。
パナソニック 700万円前後
三菱電機 700万円前後
富士通 700万円前後
東京海上日動 900万円前後
住友銀行 900万円前後
キーエンス 1200万円前後
三井物産 1300万円前後
上記の会社は三井物産以外はそれぞれの会社に藤井セミナーから関学に進学した元生徒が数名勤務しています。三井物産は1人だけで、藤井セミナー出身で私が教えていた元生徒ですが、今では私の部活の後輩でもあります。今年のお正月も、海外赴任から一時帰国をしていて、藤井セミナー出身の体育会の1年生らも一緒に食事会をしました。
塾出身の社会人もいろいろ情報を教えてくれるので、これらのネットでの情報はそんなにはずれてはいない数字のようです。個人個人でも当然年収は変わりますが30歳ではそこまで大きく変わることはないでしょう。
いずれの会社も出身大学的には産近甲龍や地方国公立ではまず無理で、関学が最下層になるような企業のようです。
年収とか、100mのタイムとか、ハンドボール投げとか、ベンチプレスでは、数字で把握できるのでどれだけ違いが大きいか分かります。
一方で、「4年間の大学生活の違い」や「同級生や先輩やOB達の違い」や「同じ大学の周りの学生からの影響」などは、はっきりと数値化はできませんが、実際には「30歳での年収の差」や「マラソンのタイム」と同じように大きな差はあるはずなのです。ただ、数値化されないから見えないだけです。
この数値化されて見えることができない「差」を知ったり感じたりできるかどうか？？がその人の情報収集能力や感性やセンスになると思います。
藤井セミナー出身の生徒の学生生活や就職活動などを観察していると、やっぱり旧帝大レベルをのぞいたら、地方国公立や産近甲龍以下に行くより、絶対に関関同立には行っておくべきだと思います。おそらく、ここは多くの高校の先生とは意見が違うところです。もし高校の先生に、普通の文系の人が（特に特殊なこだわりもないのに）地方国公立を勧められたら、しっかりとその勧める根拠やメリット・デメリットを聞いておくべきです。そして、できたらそれを証明する資料もあれば安心できます。
❸ 理系と文系
高校1年の終わりに、文系か理系かを選ぶ高校が多いと思います。その結果、理系の高校生が約35%、文系の高校生が約65%となります。やっぱり数学の勉強のハードルは高いようです。
そこで、数学の偏差値で気を付けておいて欲しい事があります。
高校2年で数学の偏差値60でも、高３では50に！？
・今までの話で、理系は35%、文系は65%
・理系は国公立に多い。関関同立など私立の総合大学は文系が多い。
その結果、何が起こるか？
高校2年までは、模試は全員が英数国で受験します。そして数学が得意で偏差値が60だったとします。本人も「俺、数学が得意！」と思っているでしょう。でも、高校3年の模試では、私学文系は数学を模試では受けません！…となると、文系の65%全員が私学ではないですが、多くの人は私学なので、もう模試では数学は受けないのです。つまり、高校2年生で数学の模試を受けていた人の半分ぐらいが消えるのです。下から半分と考えてもいいでしょう。…となると、高校2年までは例えば上位15%ぐらいで偏差値60でも、下半分の生徒が消えると、上位30%になるので偏差値は55です。さらに、高校3年になると数学が難しくなり、また超進学校の「できる」生徒の勉強エンジンがフル回転しだして差をつけられて、偏差値は50前後まで落ちてしまう…ということがよくあるのです。
なので、中堅高校で理系に行く人は、将来の競争相手は「長田高校や神戸高校のできる奴」が相手だと思って、覚悟と気合を入れて頑張って下さい。
文系でも、数学はできる方が絶対にいいです。大学入試の試験科目になくても、高校2年生の定期テストレベルまではちゃんと頑張っておいた方がよいと思います。
大問題！中学の成績の付け方と、その後の進路での悲惨な結末！！
ここが一番読んで欲しい所です。
❶ 昔は…、私の友達は不良でしたが長田高校に合格していました
今の親世代は、中学の通知簿は相対評価で、５が何人、４が何人とか決まっていたと思います。でも、今は相対評価で、極端な話、全員ができたら全員が５がつくらしいのです。
そして、1つの科目の評価は次の3項目で決定されます。
【知識・技能】→ 定期テストや小テストなどの結果
【思考・判断・表現】→ 授業での発表やノートのまとめ方
【主体的に学習に取り組む態度】→授業態度、提出物時事問題への関心度
昔なら、不良でヤンキーでも、勉強だけできる奴は長田高校に行きました。私の友達に実際にいます。でも、今は、勉強がそんなにできなくても、「先生受け」を気にして頑張った生徒なら長田高校や神戸高校に行ける可能性もあるのです。もちろん、全く勉強ができなければ無理ですが、昔なら須磨東や県立芦屋レベルを受験する学力でも、発表や提出物などを頑張ったら、勉強レベルでは須磨東や県立芦屋レベルでも長田高校や神戸高校に行けるという事です。
➋ 「私、長田高校（神戸高校）には、媚びって入ったから、勉強はできません！」の意味、わかりますか？
建前では、もちろん【思考・判断・表現】や【主体的に学習に取り組む態度】は大事なのは分かります。建前でなくても大事です。でも、その結果、長田高校や神戸高校に行っても、高校の先生達の高校生の扱いは昔のまま…という先生がほとんどらしいのです。つまり、「長田高校に来た生徒は、このぐらいはできないとアカン！」という感じで、予習や宿題を厳しくバンバン出すのです。そしたら、中学時代に【表現】や【態度】で通知簿を上げてきた生徒は、周りのリアルに勉強ができる生徒や、高校の従来の方針についていけず、すぐに落ちこぼれる…という人も出てきます。
その結果、長田高校や神戸高校で落ちこぼれた生徒が「私、媚びって高校に入ったから、勉強はできないんです…」という発言につながるのです（実際に高校生がこう言ってました）。26歳の若さで当選したあの芦屋市長（灘→東大→ハーバード）も、県立高校受験で内申点が50％も占めるのを問題視しています。
シンプルに分かりやすく言うと、中学時代に【表現や態度】で好成績を取って長田高校や神戸高校に行っても、そこではそんなのは関係なく「勉強ができるかどうか？？」ということで、全員旧帝大を目指して頑張る仕組みになっているようです。（これが悪いと言ってるのではありません。そこでむしろ頑張って欲しいと思います）
なので、長田高校や神戸高校を狙う人は、高校でも覚悟をして勉強を頑張って、旧帝大を目指してください。部活もしっかりと頑張る生徒も多くて、文武両道の生徒も多いので、覚悟を決めて高校生活を頑張り切ったら、素晴らしい経験をすることになると思います。また、旧帝大を狙うなら、現実的には、長田高校や神戸高校や兵庫高校に進学して、同じような大学を狙う仲間と切磋琢磨して勉強を頑張るのが一番いいと思います。
でも、「媚びって入る」と、本当に場違いな所に来た感じがして、針の筵…となるケースもあるので、注意してください。
❸「こんなことなら、星陵（御影）高校じゃなくても、須磨東（県立芦屋）などで自由に高校生活を楽しんで関学や同志社に行くべきだった…」の意味、わかりますか？
長田高校や神戸高校や兵庫高校の下には、星陵高校、御影高校があります。
ちなみに、星陵高校から旧帝大レベルと大阪公立大学に現役で進学する生徒は約10%で、御影高校からなら約8％です。そして、兵庫県立大学に進学する生徒は、星陵高校でも御影も高校でも約８％です。
星陵や御影になると、やっぱり旧帝大レベルへの進学は1割になるので、だいぶん厳しくなります。そして、国公立なら兵庫県立大学が一番多いのですが、｢有名企業への就職に強い大学｣ランキング で、兵庫県立大学の位置を確認してから進学するのがよいかと思います。さらに言うと、兵庫県立大学の学生の7割以上は理系なのです。普通は、理系は文系よりもかなり就職が有利なはず…、なのにこの順位をどう考えるか？？
それなら、関関同立に行ってる方がいいのでは？？と思う人も大勢るのではないでしょうか。
ある時期に、藤井セミナーに近所の友達同士の2人で来ていた生徒がいました。白川台中学出身の星陵高校と須磨東高校の生徒です。星陵高校の生徒は、神戸大学がちょっと無理…ということで岡山大学を受験して経済学部に合格しました。一方、須磨東高校の生徒は、ちょっと勉強面でどんくさくて時間がかかるタイプで2浪をしてしまい関学の商学部に進学しました。でも、就職活動での結果は歴然としていて、岡山大学に進学した生徒は大手企業は落ちまくって、かなり不本意な就職活動の結果となりました。2浪の須磨東高校の生徒には「体育会に入って、英語の勉強も継続して、3年のゼミでは人気の勉強するゼミに入れ！」と勧めました。そして、就活の時期が来て、彼は大企業からたくさん内定をもらってい、第一志望の行きたい会社に入社しました。そして結構出世街道を歩んでいます。
その時、星陵高校から現役で岡山大学に進学した生徒は「2浪のあいつが関学で一流企業にバンバン決まったのはショックだった。俺の人生は星陵高校時代が頂点だった…。高校の先生にだまされた…」と言ってました。（高校の先生が何を言おうが、塾では現実的なアドバイスをしっかりとしているので、高校の先生のせいにしても…と思いますが…）
この現役岡山大学と2浪関学生の結果が全てだとは言いませんが、少なくとも｢有名企業への就職に強い大学｣ランキングの資料は、藤井セミナーの生徒達を見てたら、まさにこの通り…と感じる資料です。特に旧帝大レベルに行けなかった国公立進学者は、この東洋経済の資料はかなりリアルな現実として認識しておく方がよいでしょう。ただし、地元の人が地元の地方国公立に行って、地元で就職するならいいのかもしれません。ここで紹介した現役岡山大学と2浪関学生の他にも、こういった例は沢山あります。
実際、星陵高校や御影高校からでも産近甲龍に進学する生徒は意外と多いようです。そうなると、須磨翔風や六甲アイランド高校からでも産近甲龍に進学する生徒は結構いるので「星陵高校や御影高校で何をしてたん？？」となるのです。
そこで、そんな星陵高校や御影高校の彼らが言うセリフの１つがこれです。
「僕らの高校は予習や提出物（ワークとか）は厳しいから日々の勉強はそれに追われる。でも、須磨翔風や六甲アイランド高校だったら、予習とか提出物とか無いみたいだから、受験勉強に没頭できるやん！それやったら、関関同立ぐらいには絶対に行けるわ。こんなことなら、須磨翔風や六甲アイランドに行って、部活を頑張って、勉強は受験勉強に没頭しておけば、産近甲龍じゃなくて同志社ぐらい楽勝で行けたのに…」
…みたいな感じの事を思ったり、言ったりしている星陵や御影の生徒も少なくはないのです。
なので、星陵高校や御影高校の生徒で、真面目な生徒が産近甲龍に行くケースは、学校の勉強に追われて受験勉強に時間をさけなかったケースがほとんどです。（藤井セミナーで見ているとです）
でも、須磨翔風や伊川谷北や高塚や六甲アイランドや神戸弘陵などの生徒でも、しかもインターハイ選手や全国大会レベルの選手やサッカーで高３のお正月まで全国大会に出ていた生徒でも、受験勉強に時間をさける環境にあれば（高校の勉強の体制がゆるいということです）、こういった偏差値の低い高校からでも（藤井セミナーのノウハウがあれば）、関関同立や早稲田や慶応に現役で合格してきます。ちなみに、こういった生徒の勉強時間はほとんどがスキマ時間になり、英語と世界史（ or 日本史）はほとんど筆記用具や机や椅子を使っていません。逆に言えば、私学文系の場合は、難関大学と言っても藤井セミナーの勉強方法ならスキマ時間だけで合格することができるのです。
そこで、星陵高校や御影高校の一部の生徒が「こんなことなら、六甲アイランドや須磨翔風で楽しく高校生活を送って部活を頑張って、受験勉強も頑張っておけば、産近甲龍じゃなく同志社ぐらいは楽勝だったのでは？？」と思うものなのです。
大学生の就活、4年間の学生生活などを踏まえた高校選び
藤井セミナーに来る高校生を毎年たくさん見ている経験での話になります。藤井セミナーに来る生徒の多くは、関関同立や慶応・早稲田やGMARCHを狙う高校生です。最初は産近甲龍や日東駒専レベルを志望する高校生も少なくありませんが、「できる」ようになれば自然と関関同立以上を考えるようになります。また、理系で英語が嫌いな生徒や、旧帝大レベルを狙っているけど、英語だけが苦手な生徒もわりといます。そういった生徒達を長年見て来て思う「中学生の高校受験」についてのアドバイスです。
❶ 純粋に勉強ができて学力が高くて、旧帝大を狙う！
「純粋に勉強ができて…」というのは、意欲とか、勉強態度とか、提出物…はちゃんとやっているけど、別にそれがなくて勉強だけで勝負しても長田高校や神戸高校のレベルにあるということです。なので「勉強は少々劣るけど、意欲や提出物で勝負した」タイプは省きます。
こういった「純粋に勉強ができる」人は、高校生活では「勉強も部活も頑張って旧帝大を狙う！」と覚悟を決めて頑張るなら、絶対に長田高校や神戸高校を狙うべきだと思います。
➋ 旧帝大レベルでないなら、就活と4年間の学生生活の充実度を考えれば…
旧帝大レベルまで勉強面で頑張る自信がな無い…ならば、しかも仮に文系に進むとしたら、地方国公立に行っても就活では関関同立に負けるし、4年間の大学生活の刺激や華やかさも劣るので、関関同立やGMARCHを狙ったらいいと思います。あくまで、神戸などの都会の高校生の話です。理系ならまだしも、文系で地方国公立に行っても、就活で苦労するだけでなく、就活では簡単に関関同立の学生に負けて悔しい思いをすることになる可能性が高い。しかも、その地方国公立に行く生徒の多くは、星陵高校や北須磨高校や御影高校の生徒です。でも、同志社にも須磨翔風や六甲アイランドから（藤井セミナーからは）部活をしながらでも英語は高得点で現役合格しているのです。そしてその関学からでも、三井物産、パナソニック、三菱電機、富士通、東京三菱UFJ、JT、キーエンスなどに就職していくので、やっぱり都会に住んでいる文系の高校生が地方国公立に行くのは、普通のケースならメリットはないと思います。
なので、もし旧帝大を狙うほど勉強ができない…とか、そこまで勉強を頑張る覚悟ができていない…となると、「媚びって」ではなく、純粋に学力的に見合った高校を選ぶか、家から近い高校を選ぶか、やりたい部活が充実している高校を選ぶのがよいと思います。
❸ 星陵高校や御影高校レベルになると次の３つの点に注意が必要です。
①国公立志望なら本気で旧帝大を狙ってください。ただし、無理と思えば関関同立に切り替えるべき。都会から、ましてや文系で地方国公立に行くメリットは（特殊なケース以外は）無いと思います。就活や4年間の充実度の観点から文系なら地方国公立より関関同立がよいと思います。
②産近甲龍になれば、ある意味、人生の頂点は高校時代…となりかねないので、最低でも関関同立には行くべきです。
③高校の勉強体制も結構厳しいので、もし関関同立を狙うなら、受験勉強面だけを考えたら須磨東や伊川谷北や須磨翔風や葺合や県立芦屋や六甲アイランドに行ってる方が、受験勉強をしやすくてある意味で関関同立や早稲田慶応には合格しやすいとも言えます。須磨東や伊川谷北や須磨翔風や葺合や県立芦屋や六甲アイランド高校からも現役で同志社にちゃんと受かるので（藤井セミナーからは）、そういったことも知った上で頑張って下さい。
❹ あまりにも下の高校からだと…
確かに、下の方の高校なら高校の勉強体制がゆるいので、十分に受験勉強に没頭できて関関同立など私学を狙うなら受験勉強をしやすい環境にあります。でも、あまりにも下の方の大学になると、周りの影響もあります。諺にもこんなものがあります。
『朱に交われば赤くなる』『水は方円の器にしたがう』
一方で逆の意味でこんな諺もありますが…
『泥中の蓮』『鶏群の一鶴』
例えば、伊川谷高校や高塚高校から現役で関学に合格した生徒が言うには…「塾に来て星陵や北須磨や須磨東の友達ができてよかった。高校の友達とは仲はいいし楽しいけど、受験勉強に限定して言うとやっぱり全然やる気や勉強に向かう姿勢が違うから…」
実際、伊川谷高校や神戸北高校や東灘高校から、関学や同志社に合格者が出ても、その高校から生徒が増える事はあまりありません。でも、六甲アイランドや須磨翔風や、それより高校偏差値が高い高校なら、その高校から関学や同志社や早稲田や慶応に合格者が出たら、部活の後輩や知り合いなどの口コミで、その高校の生徒がふえます。
なので、大学受験で関関同立以上を考えるなら、須磨翔風や六甲アイランド高校以上には最低ラインでも言ってる方がいいと思います。逆に星陵や御影に行ってるからと言っても、みんながみんな関関同立レベルには合格できません。産近甲龍に進学する生徒も結構いるようです。
ただ、藤井セミナーからは伊川谷高校や東灘高校や神戸甲北高校や甲山高校や神戸弘陵から、関学や同志社に合格した生徒もいるので、もし本気でやる気があるなら受験勉強のやり方を聞きに来てください。ちなみに、これらの高校から関学や同志社に合格した生徒は全員運動部の生徒で、根性はありました。この場合の「根性」を具体的に言うと、次のような事になります。
①分からない箇所は、恥ずかがらず、しつこく聞きに来る
②一旦分かったら、忘れててはもったいないので、すぐに何回も反復練習（復習）
③英単語、世界史 or 日本史の暗記は、覚えて➡忘れて、覚えて➡忘れて…も心が折れない。覚えるまでやり通す。
④部活をしていて時間がないので、スキマ時間をフル活用して受験勉強を続けた
今は、世間的には偏差値の低い高校に行っていても、私学文系の受験勉強なんて、英語と社会が中心です。なので、実際にはそんなに難しくないので、高校のレベルは気にせず頑張ってみてはどうですか？？「根性」さえあれば、高校偏差値が40台の高校からでも、同志社大学にでも十分合格できます。
➎ 英語が大嫌い！な人の方が、「英語が好きです！」という人よりできるようになる可能性がある！
「英語が好きです！」という人の中には、「好きです」「好きです」「好きです」…で終わってしまう人も多いのです。でも、英語が大っ嫌いなら、やるか、やらないか、決める必要があります。そして「やる！」と決めるには大きな決断が必要で覚悟が必要です。その結果、以下のような生徒が出てきます。
①公立中学時代の英語の通知簿は２で、定期テストで常に20点台。
でも、六甲アイランド高校から現役で同志社に４学部で現役合格し、同志社の英語は200点中で181点を獲得した井戸さん。現在同志社大学2年生。中学時代は英語の通知簿が2でも、藤井セミナーなら同志社の英語で90％以上を得点して合格！その秘密は？『高校2年から始めて、英語長文の音読復習を徹底したから』2/3《大学受験の塾・予備校 藤井セミナー》
②須磨翔風高校２年生の最初は、神戸学院大学志望。
でも、藤井セミナーに来てから、周りの影響で産近甲龍志望に変えて、さらに同志社志望。そして同志社の英語は200点中200点を取り、関学同志社に全勝して早稲田にも現役合格！現在早稲田大学2年生。偏差値52の須磨翔風高校・陸上部から同志社の英語は満点で現役合格し、早稲田にも合格！『最初は神戸学院志望だったけど藤井セミナーの勉強方法にはまりました』1/4《大学受験の塾・予備校 藤井セミナー》
③伊川谷北高校では硬式テニス部の主将
公立高校の近畿大会ではシングルスでベスト４に。でも英語の偏差値は35ぐらい。そこから頑張って、英語の偏差値は65までアップして関学に3学部で現役合格。現在関学1年生。2024 合格体験談【伊川谷北高校（井伊くん）】から【関西学院大学】に合格！関関同立に強い塾・藤井セミナー・伊川谷駅0分塾 | 藤井セミナー 伊川谷教室【英語を武器に大学受験】
④高３の1月3日まで全戸国大会に出場して部活をしていたけど…
高校偏差値40の神戸弘陵高校のサッカー部で、高校2年生の時は英語の偏差値は30前後。「関係代名詞」という言葉も知らなかったほど。サッカーでは全国大会に出場してベンチ入りし、部活の引退は高校3年の1月3日。でも、関学同志社に合計9学部で全勝合格。現在関学4年生。
⑤三田学園高校のサッカー部のエースストライカー
新チーム結成の高校２の秋には兵庫県のサッカーの優秀選手にも選ばれ、高校３の12月の最後の大会は県で準優勝。高校2年の時は甲南大学志望だったけど、結局、慶応大学の商と文に合格して関学・同志社には全勝。現在慶応1年生。2024 サッカー部でも活躍して現役で慶應（商・文）に合格！GMARCH慶応・早稲田に強い塾・藤井セミナー 自由が丘 | 藤井セミナー 自由が丘 大学受験の塾・予備校のブログ
⑥県立芦屋高校のテニス部
高校1年から藤井セミナーに来てたら、気付いたら高校の模試ではほとんど毎回学年1位を取るようになり英語の偏差値は何度も70を超えて、関学と青山学院に3学部づつ現役合格。現在青山学院大学1年生。偏差値56の県立芦屋高校テニス部から青山学院大学と関西学院大学に3学部ずつ合格。英語の偏差値は何回も70を超え、学年1位も数回獲得！1/2《大学受験の塾・予備校 藤井セミナー 三宮・自由が丘・伊川谷》
