この英語長文は、2月の段階では、簡単!とは言いませんが、関関同立やGMARCH や早慶上智を受ける人は、しっかりとできてほしいレベルです。今の高3の人!、今から本気でやれば、関関同立やGMARCH に間に合うので、本気を出して頑張って下さい!
文章全体の構成は、しっかりとしていて、分かりやすい部類に入ります。
単熟語レベルでは、ほぼ全部覚えなくてはならないレベルです。
だから、しかりと単熟語の暗記ができて、速読練習をしていったら、十分に手が届いてできるレベルの長文です。
【文章全体の構成】
(第1パラグラフ)
1文目:3行目に: があるのに注目。和訳的には「つまり」「すなわち」「そして」もしくは、無視して進むぐらいで処理してください。内容的には、言い換えているので、この後大事なことが多いのでは?と思って読む。そしたら、 only が出てくる。やっぱり、大事なのでは??と思い、 occurs only once を頭に刻んで読み進める。
2文目: Of course で始まったら??「もちろん…」ときたら、たぶん、言いたい大事な内容じゃない可能性大です。この後に、「でも」とくるはず。みんなも、友達と口論になれば、「もちろんそやけど、でもな…」って言うと思う。それと同じです。
3文目:やっぱり、 Yet 「でも」が来た!!これも7行目に「…end life on earth forever 」があるので、3行目の後ろの occurs only once と同じことを言ってます。2回目です。
4文目:否定の言葉が文頭で、倒置です。この文も、3行目の occurs only once と7行目の end life on earth forever と同じ事を言ってます。3回目です。
このように、現代文も英語長文も、同じことを違う言葉や表現で言うところは要注意です。作者が言いたい大事な所の可能性が大です。
(第2パラグラフ)
2文目: a time arrived when の和訳は、ピンクの文法の本をしっかりとやっておけば、No110にほぼ同じ文章があるので、できるはずですよ!
5文目:主節の17行目も、第1パラグラフの3行目、7行目、7行目後半と同じ事を言ってるので4回目です。
8文目: Once gone it is beyond recall. が分からなかった人!、こんな処理の仕方もあるから覚えておいて!!現国的にも同じような事があるので大事です!
1)5文目最後→生命のチャンスは永遠と失われる(≒3行目の生命は1回だけの発生)
2)6文目→地球の生命は人間の生命の様だ(≒3行目の生命は1回だけの発生)
3)7文目→生命は死ぬべき運命にある(≒3行目の生命は1回だけの発生)
つまり、ここは同じ方向性でたたみかけているように感じませんか?
そして、ダメ押しの最後の Once gone …の文が、違う方向性であるわけがない。
なら、「生命は死んだら2度と蘇らない」ことを言ってるねんな…と思っておけば内容は十分わかります。
(第3パラグラフ)
1文目:今まで、ず~と生命の話だったのに、「あれ?これを人間社会にあてはめるんや」って感じです。
5文目: as life itself did を言いたかったために、1行目から19行目までずっと生命の話をしたようです。つまり、言いたいのは、「人間社会の発生」の仕組みのようです。
現代文も英語の長文も、長い文章からの抜粋なので、この後、もしかしたら「社会」の話がダーッと続くのかもしれません。
【設問解説】
(1)のbは絶対に完璧に✖ですよ!本文の6行目の were to は「議論上の仮説」を表す分詞構文です。ピンクの本のNo140を参照。ここでは、 all living matter をdestroyするなら、核爆発以外でも、伝染病でも火星人の襲撃でも、なんでもいいのです。だから設問にあるように、nuclear explosion が1つで十分とか、いやいや2個はいらない…とかの話ではないのです。
【おまけの同時通訳を2つ】
1行目 Biologists 生物学者は who ponder the story 話をよく考えている of the evolution of life 生命の進化のfrom simple cells 単純な細胞からto complex plants and animals 複雑な植物や動物までの (そんな生物学者は)often present us しばしば我々に提示するwith a straight fact of fate. 運命の率直な事実を
じゃ、次に和訳です。和訳は最初に主語が基本だけど、主語が長ければ、動詞を見つけてその直前からさかのぼる。そして、ピリオドまで飛んでさかのぼってきて、最後に文全体の動詞を和訳!です。この基本は絶対に忘れないように。だから、いきなり「生物学者は…」としたら✖です。後が続かない。関係代名詞は、後ろから手前の名詞を説明しているので、関係代名詞以下を訳して、手前の名詞にかけないとダメ。ここでの和訳のスタートは from A to B の分部になります。
「単純な細胞から複雑な植物や動物までの生命の進化の話をよく考えている生物学者は、」で主語が完了。それからピリオドに飛んでさかのぼるが基本だけど、 present A with B 「AにBを提示する」なのでAから。「…生物学者は、しばしば我々に、運命の率直な事実を提示する」で完成です。
12行目 The hot, soupy substance 熱いスープ上の物質はwhich seems to have covered 覆っていたと思えるthe earth's surface 地球の表面をbecame like a vast laboratory test tube 巨大な実験室の試験管のようになったfor transforming lifeless particles 生命のない粒子を変えるためのinto living cells.生きている細胞へ
じゃ次に和訳。手順はさっきと同じで、ここも主語が長いので動詞の手前からです。「地球の表面を覆っていたと思える熱いスープ上の物質は、」で主語が完了。そして、ピリオドに飛ぶのですが、 transform A into B 「AをBに変える」があるのでAからスタートして、「…物質は、生命のない粒子を生きている細胞に変えるための、巨大な実験室の試験管のようになった。」で完成。
じゃ、よく理解した上で、プリント全部をよ~く速読練習してくださいね!