普通の私学文系で、早慶上智、関関同立、GMARCH、に行こうと思えば、1番大事な科目は英語!というのは、異論はないと思います。じゃ、2番目に大事な科目は??
それは、社会(世界史 or 日本史)です!

まず、ある年の難関私大を受験したお友達5人組の自己採点(素点)を見てください。
満点は英語200、社会150、国語150です。
  A君 英120点  社105 点   国102点  合計327 点 A君の勝ち!
  B君 英120点  社52.5 点  国138点  合計310.5点
  C君 英120点  社138 点   国52.5点 合計310.5点
  D君 英130点  社33 点     国144点  合計307   点               
  E君 英130点  社144 点   国33点   合計307   点

この時点では、誰もがA君の合格!と思うでしょう…。
ところが、この年に合格したのはC君とE君で、他は不合格なのです。E君に至っては国語が22%の得点率でも合格しています。

そのカラクリは…
ほぼ全ての大学で、選択科目の有利不利をなくすために得点調整がされています。その場合、0点と満点は動かさない調整方法がたいていは取られます。だから、社会で満点を取ったら、むちゃくちゃ楽なのです。
この得点調整は、中央補正と呼ばれることが多くて、ルールは「順番が真ん中の受験生の点数が、満点の半分」となるように調整されます。各大学のHPでその計算式も公開されている場合があります。

この年の世界史の中央値は102点でした。つまり、世界史受験者の半分の位置にいる人の点数が102点だったのです。すると、その人が満点の半分に調整されます。つまり、102点から、満点の半分の75点になり、27点も点数が下がってしまうのです!
そして、5人の補正後の点数が下にあります。そしてこの年の合格最低点は303点。

  A君 英120点  社79.7 点   国102点  合計301.7点
  B君 英120点  社38.6 点   国138点  合計296.6点
  C君 英120点  社131.3点    国52.5点 合計303.8点
  D君 英130点  社24.3 点     国144点  合計298.3点               
  E君 英130点  社140.6 点   国33点  合計303.6点

ここからわかる事は、
1)配点から考えても英語が一番大事!
2)英語の中でも長文の配点が群を抜いて高いので、英語長文が最重要
3)大は小を兼ねるので、長文で文法や英作の勉強もできる!
4)英語の次は社会(世界史 or 日本史)が重要!
5)社会が重要な理由は、配点の高さと中央補正の観点から!
6)しかも、社会は繰り返しと根性さえあれば、だれでもできる暗記科目!
7)だから、英語と社会がむちゃくちゃ重要で、この2科目でブッチギッテ合格!
 ※ただ、大学によっては配点が変わるので、この作戦がかなり効く大学とそうでもない大学があります
  効きやすい大学の代表が、早稲田、同志社、関学、明治、学習院などです

もしも…、E君が「弱点科目を克服!」と国語に時間を取ればどうなるか…。
国語は、社会に比べれば、投入した時間に対して確実に点が取れるとは限らないどころか、そんなに伸びない人もかなりいる。でも、社会にかけてた時間は国語に確実に奪われる…。となれば、国語でちょっと点数をアップさせても、社会は点数が下がれば下がるほど中法補正のアリ地獄にはまるので、加速度的に点数を奪われて、結局受からない…という結果になりかねません。
実際、藤井セミナーからは、3教科とも偏差値40前後からスタートして、半年ちょっとで英語の偏差値は65、社会は70、でも国語は40のまま…、という状況で関関同立、GMARCHに受かってくる生徒が少なくありません。(早慶上智は、もうちょっと国語ができてね!)

じゃ、国語の勉強はどうするか…。模試の国語ができなくても、受験本番での国語ができればいいのです!
それは、また後日。

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