英語長文 音読復習の実演…の使い方

藤井セミナーの生徒で、英語長文の復習の仕方がちょっとわからない…という人は、「英語長文の実力アップには、音読復習を!」のブログから、音読復習の実演の音声をダウンロードして、まずはこのモノマネから始めてください。

藤井セミナーでは、このような復習の方法で1987年から「英語がかなりできない生徒」でも、大幅な偏差値アップや難関大学への合格者をたくさんたくさん出してきました。なので、自信を持って取り組んでください。

※これは、「できる受験生」には不要の物なので、復習がしっかりとできている人は必要ない教材です。

この教材は、2つの音声データ作ってアップしています。
⑴ 英語→日本語→英語→日本語 の順番の音声。
⑵ ⑴のデータに、ピリオドごとにネイティブ音声を挿入。
ネイティブ音声は「お口直し」ならぬ「お耳直し」の意味で入れています。

1. この音声教材の使い方

① まず、この教材を使う前に、その日の授業でやった英語長文の文法事項や英文の構造の理解はできているというのが前提です。例えば、 「tell 人… that の that って、関係代名詞?」とかは無し。「4文型の目的語を作る名詞節の that 」とか、英文の構造はしっかりと理解する復習が、復習の入り口です。その為には、しっかりと授業中に分からない事はメモをして、授業後すぐに英文の構造の確認をしてください。この英文の構造の理解は、復習のほんの入り口です。「和訳ぐらいはできる」も、この「入り口」に入っています。

② 英文の分析ができて理解できたら、次に同時通訳的な読み方で音読復習に入って行きます。これができない人や、このやり方がよく分からない…という人向けにこの音声教材を作っています。

③ この音声教材の使い方は、授業でメモをしたプリントを見ながら、まず の音声を聞きながら、同時に同じように実際に声を出して喋って下さい。実際に声を出して喋る事が大事です!理由は、実際に音として声に出して喋った方が、自分の考えを確認できて、意識も集中できるからです。それに、高校生は部活の後に勉強をすれば眠たいはず…。大きな声で喋りながら勉強をしたら眠気防止にも役立ちます。

【注意点】
※1 この音声教材は、超直訳的に録音しています。なので多少授業で使った日本語と違う個所があるかもしれません。超直訳的にしているのは、速読の時にいちいち気の利いた日本語を頭の中で探していては時間がかかるからです。感覚的には、「目から入った情報を、脳で処理して、口から出す」というよりは、「目から口、目から口…」です。なので、やや短めに切ってます。直訳的に処理しても、頭の中(心の中)では状況は分かっている必要があります。
※2 実際自分でやる時には、もう日本語を言わなくても分かっている所は日本語をカットして、臨機応変に進めてください。最初は確認のため、慎重に全部を英語→日本語→英語…と音読復習をしてもいいし、でも頭にスッと意味が入る所は、そこだけは日本語はカットして進めてもOKです。
ただ、この音声教材では、ややしつこめに、全部を英語→日本語→英語→日本語で録音しています。
※3 和訳の設問があれば、その時は前後関係からなるべく日本語的にふさわしい気の利いた日本語を考える必要があります。例えば… suffered the fate of …を、同時通訳的に「~の運命に苦しんだ」と音読復習で喋って行ってもいいのですが、「和訳をしなさい」と言われたら、場合によっては「~の運命をたどった」…と意訳をしている方がいい場合もあるということです。

2. 復習をする時の最低限の注意点は3つ

①同時通訳的な復習をする時には、まず「主語と動詞」はしっかりと把握して、主語「~は」とか「~が」をつけて音読してください。主語と動詞は『Grammer Now! 471』(ピンクの文法構文の本)のNo1や2をしっかり読んで理解しておくこと。

②次に大事なのが、5つの文型です。文型は動詞が決めます。特に、4文型と5文型は、長文で出てきたら片っ端から動詞の後の形と一緒に覚えて言ってください。また目的語「~を」とか「~に」と言うのが基本です。

③3つ目は、in, on, of, with, for, to, などの前置詞です。だいたい前置詞ごとに意味をとらえていきます。その時、例えば in なら、「~中に」だけでは対応できません。「期間の in 」なら「~のうちに」や「~の間に」は「~の後に」とか、「状態の in 」なら「~て」や「~で」とか、「手段の in 」なら「~で」や「~を使って」とか…。他にも in には着用限定、などたくさん意味があります。これは、他の簡単な前置詞も同様で、たくさんの意味を持っているので、その前置詞にさっと日本語の助詞的な言葉を瞬時で当てはめるようにできなくてはなりません。これは、復習の経験(つまり回数)に比例します。

時々、簡単な前置詞や簡単な動詞( take, have, get, make, など)は紙の辞書でその用例をザーッと見ておくことをお勧めします。そこで暗記はしなくてもいいけど、1か月に2回、ザーッと見るだけでも入試でのカンが養えます。辞書に出ている用例は、よく試験の選択肢などにも出るからです。それとは別に単熟語を覚えて行けば、特に熟語なんかで「あ、これみたことがる…」という物を発見できるはず。そしたら、暗記はしやすくなっていきます。

3. 復習の進め方

①この音声教材は、授業直後に英文の構造を理解した後すぐに利用するものです。なので、1週間の間、ずーっと使う物ではありません。

②音読復習の仕方は、各教室で先生から詳しく聞いているはずですが、基本的な事を簡単に紹介しておきます。

⑴まずは、授業のメモを頼りに音読復習をします。
この音声教材はこの時点、つまり音読復習のスタートに使うものです。
音声を聞きながらモノマネ的に実際に声を出して喋って下さい。

⑵日本語を言わなくても分かるようになれば、日本語は言わずに英語だけを音読していく。人によって⑴の段階を1回で終える人もいれば、数回必要な人もいますが、慣れてきたらどんどん早くこの段階をクリアーできるようになります。

⑶復習用のプリント(白文)に切り替えても英文のみで音読復習ができる。内容も頭に入ってきている。理想は、授業後3日目にこのレベルに到達するのが理想です。

⑷後は、白文を使って早口でも同時通訳的に読めるし、英文のみの音読でも内容が頭にバーッとわいてくるような状態になるよう、繰り返し読み込んでいく。1回で読める時間をストップウォッチで計って、毎回記録していく生徒もいました。

⑸4日目以降は、2~3回読んだ後に目をつぶって、何が頭にひっかかってるか??と、口頭でアウトプットする。最初は単語、熟語、文法事項のみのアウトプットしかできなくても、慣れてきたらプリントの半分以上とか、できる子は7割ぐらいの文章を言えたりします。これは、当然、英文法や英作の練習にになります。

そして、1週間後の復習テストでは「80%以上なら楽勝で取れるわ!」というようになってください。

実力がついてきたら、最初の音読復習でも、もういきなり英語だけを音読してできるようになります。そうなれば、もう日本語の助けを借りる必要もなくなります。ただ、いきなりこうはいきません…。なので、行く行くは「いきなりの音読復習でもなるべく日本語を使わずにできるようになる!」というのを目標にして頑張って下さい。もし、こいう状態がやってきたら、その時には、あなたの英語力は今よりかなりアップしているはずです。

4. 最終的な目的と同時通訳的に始める理由

①最終的な目的は、「時間制限のある入試本番で、余裕を持って設問を解けること!」です。その為には、英語長文は速く読めないとダメなのです。英語の設問の中には、長文の前半の下線部の答えは、その場ではわからなくても、最後の結論などが分かってもう1回最初から読めば解けるような設問もあります。だから、受験勉強での英語の勉強は、「時間内で解けるスピード」が一番重要なのです。

②では、「どのようにしたら、英文を早く読めるようになるの??」となります。最終的には、英文を速く読むには、英語を英語のまま理解することが必要なので、この状態を目標(理想)としてください。つまり、これは「勉強」ではなく「練習」で達成できることなのです。だから、練習が不可欠。

③「じゃ、何で練習するの」となります。いきなり渡した英文が速く読めるなら、あなたはもう勉強する必要はありません。それができない人が、この記事を読んでいるはず。「いきなり渡した英文」では、当然早く読めません。だから、授業でメモをして理解した英文を使って練習をするのです。

④ただ、「英語を英語のまま理解しよう!」と努力しても、「人間は母国語で思考する」のです。だから、順番だけは「英文のまま」で、理解は「母国語」という妥協案が、「同時通訳で始める音読復習」なのです。

⑤でも、ここから進化させてください。何回も読んでいると、このプリントに限ったら、もう日本語の助けを借りずに、英文を英語のまま理解できる状態がやってきます。そしたら、すぐに日本語はしゃべらず、英語だけを読んで理解するように努めてください。これは、ピアノの練習などと同じ理屈です。そして、何回も何回も読んで、どんどんスピードを上げて、英語を速く理解できる「脳みそ」を作り上げていくのです。

⑥同時進行で、必ず、教材として用意しているネイティブ音声を使ったシャドウイングやオーバーラッピングも行って行ってください。絶対にネイティブ音声を耳に入れながらの復習をやってくださいね!共通テストでは、センター試験と比べたらリスニングの量が多くなり過酷になっているので、長文速読練習として、ネイティブ音声を利用したシャドウイングやオーバーラッピングが非常に有効です。そもそも、この2つはリスニングの練習だからです。それを英語長文の音読復習に利用しただけなのです。

⑦時々は、黙読もしてください。復習の時には音読の方が理解は進むし、眠気防止に役立ちますが、実際の入試では音読はできませんから。なので、黙読もちょっとは実行して慣れておいて下さい。ただし、メインは音読復習が中心の方が勉強ははかどります。

5. メリットとデメリット

《この教材のメリット》
音読復習のやり方が分からない人は、「あ、最初はこんな感じで始めるのか」と理解できると思います。そして、これをきっかけに、しっかりと音読復習を毎回やって、復習テストの点数も上がり、そして実力もあがっていき、英語が得意になって難関大学に合格するれば、メリットは大!ということです。

《デメリット》
ずーっと、これを聞いていると、自分なりにアレンジをしなくなるデメリットがあります。「勉強方法」は、同じ人でも、成績があがるについれて変わっていきます。だから、この音声教材は、最初のはずみをつける段階で利用してください。そして、勉強方法はどんどん自分なりにアレンジしていってください。

従って、これは、自分で長文の音読復習ができるようになるまでの期間のサービスにします。というのは、一番いいのは、授業を聞いた後に自分で考えてこんな感じでできることです。でないと、丸暗記とか丸々モノマネがずーっと続くのでは、自分で考えていることにならないからです。夏休み前ぐらいには終了する予定なので、それまでにしっかりと授業後に自分でこんな感じで音読復習を開始できるようになっておいてください。

6. オーディポは、優れもの!

Audipo っていうアプリをスマホに入れておくと、かなり便利です。
これを使うなら、プロ版がお勧め。無料版だと、それほどメリットは感じませんが、400円追加でプロ版を入れると、かなりメリットを感じます。

Audipoでは、再生スピードを自由に変えれたり、始点と終点を自由に決めてその間を繰り返しリピートさせたり…など、語学の学習にはすごく便利なアプリです。

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