大学受験の合否に直結する、世界史OR日本史の重要性❕

    1:難関私大(文系)は、英語の次に社会が重要

    難関私大合格に向けて、英語と社会の役割は次のような感じになります。
    ちなみに、難関私大とは…

    早慶上智(慶応、早稲田、上智)
    GMARCH(学習院、明治、青山、立教、中央、法政)
    関関同立(同志社、関西学院大学、立命館、関西大学)
    東海地域の南山大学、福岡の西南学院大学…あたりを言います。

    そういった難関私大の文系に受かろうとした場合の英語と社会の役割は…

       英語挑戦権獲得
       社会合格への決め手

    英語が大事なのは、言うまでも有りません。ほぼ、どの大学も英語の配点が1番高いのです。でも、難関大学の英語は、かなり努力しても満点、いや9割ですら確実に取れるものでは有りません。100%努力しても、得点率は6割ぐらいの人もいれば、80%の努力で得点率は8割ぐらいの人もいます。

    でも、世界史や日本史の場合はどうでしょうか?100%努力したら、100%の得点が可能なのです。つまり、正しい努力に比例して点数が伸びる唯一の科目なのです。社会はやらなければ、誰でもほぼ0点だということからも、これは明らかです。

    一方で、現代文は、昔から読書の習慣もある頭の良い女子なら、勉強なんて全くしなくても、かなりの高得点を取ります。

    さらに、今だに難関大学は浪人生が多数受験します。浪人生は、正しい努力で時間さえかければ、絶対に誰でも点数アップする社会は、確実に鍛えてきます。現役生と1番差をつけるのが簡単な科目が社会なのです。

    ちなみに、多くの受験生にとって、得意になれば 、受験当日は緊張もせず、しかも1番得点が安定するのが社会です。

    一方、英語は得意な受験生にとっても1番緊張する科目でしょう。現代文は、読むだけなら読めますが、英語はもう一歩下がって、読むことから苦労する可能性があるからです。読めてから、理解です。ただ、英語は読んで分からなくても、和訳があったり、英作があるので、暗記が大きな働きを占める分野も有ります。現代文にはこれがないので、得点が安定しにくいのです。

    【まとめ】
    ・英語力で、早慶上智か、GMARCH or 関関同立か、日東駒専 or 産近甲龍かのチャレンジ権が決まる
    ・当日、世界史 or 日本史で高得点をマークして合格

    2:社会などの選択科目は得点調整が有ります

    難関私大の文系は 3科目受験がほとんどで、英語の配点が1番高いのが普通です。そして、多くの大学で、実際には社会が2番目に配点が高いのです。というのは、国語と一括される科目は、実は現代文と古典に分かれるので、実際の勉強プランから考えると別科目も同然だからです。

    そして、その社会は 多くの場合は選択制で、日本史か、世界史か、数学の受験になります。だいたいの受験者の割合は、60%ぐらいが日本史で受験をして、30%が世界史、10%が数学で受験となることが多いようです。ちなみに、数学受験者は、本格的な受験者で難関国立を目指す人らの滑り止め受験のケースが多いので 、無茶無茶できます。だから、勘違いして「自分の中では、数学が得意」ぐらいで選択することのないように!

    そこで、もし仮に、今年の日本史の問題がとても簡単なら、どうなりますか?
    合格者は全員が日本史受験者になります。

    これは、ちょっと不公平だろ…と言うことで、選択科目は得点調整(中央補正)がされるのです。


    3:得点調整(中央補正)のやり方

    では、得点調整の仕方を簡単に説明しておきます。

    偏差値を使えば満点を数値が超えることもあるので、中央値という物をほとんどの大学が使っています。

    では、その得点調整の仕方です。

    ①満点と0点は動かさない
    ②受験者の中で、得点順位が真ん中の人を満点の半分点にする
    ③その他の人は、次の式で得点を調整する
    1) 素点<中央値の時  補正点=(満点の5割÷中央値)×素点
    2) 素点≧中央値の時  補正点=(満点の5割÷(満点-中央値))×(素点-中央値)+満点の5割

    ※素点とは補正前の点数

    この得点調整は、ほぼ全ての大学で行われています。選択科目間での得点調整をしないと、科目間での有利不利の問題が解決しないからです。

    4:とっても恐ろしい、得点調整の怖さを知ってますか?

    例えば、京都にある同志社大学は、英語が200点満点、国語が150点満点、社会が150点満点です。この場合、もし自分が7割の105点を取ったとします。「やった、7割だ!」と喜んでるかもしれません。でも、もし中央値が105点だったら…、自分の点数は75点になるのです。つまり、30点ダウンするのです。

    そして、多くのケースでは、難関大学の選択科目の中央値は7割ぐらいであることがほとんどなのです。だから、7割ぐらいなら、マイナス何10点…と覚悟しておく必要があるのです。それなら、国語も7割必要です。でも、国語の苦手な人はなかなか国語が伸びない…。伸びても、点数的に得点源になるまではなかなか伸びない…。

    でも、満点を取れば「満点の点数は動かさない」ので、マイナス0点、9割以上取れれば、マイナスは3〜5点ぐらいのケースが多いのです。

    ここに、社会の威力が隠されているのです

    だから、英語ができて、次に社会をむちゃむちゃ頑張れば、少々国語で失敗しても、合格は可能なのです。

    ちなみに、受験直後は、多くの受験生が自己採点をします。その結果、「3科目合計で65%は取れた。受かってるかな?」と相談があるのですが、正直なところ全くわからないのです。なぜなら、まずどの科目で何点稼いだかが重要だからです。次に、その時の選択科目の中央値が重要になるからです。でもこの中央値は、公表されるのが5月ぐらいなのです。

     

    5:中央補正を味方にした結果

    関西にある関西学院大学で具体的に見てもらいましょう。

    関西学院大学は、関学と呼ばれていて関関同立の四大学の1つです。関関同立は東京のGMARCHに匹敵する大学で、関学は同志社に次いで2番目と認識される事が多いようです。(いやいや、2番目は立命館だろ、という意見も有ります)

    その関西学院大学は、多くの受験生は次の配点で受験をします。同志社大学も同じ配点です。
    英語     200点満点
    国語     150点満点
    社会     150点満点    合計で500点満点

    問題の難易度は、関関同立の中でも難しい事が多いため、時々、同格最低点がわりと下がることもあるのが特徴です。

    近年の関西学院大学の文学部の入学試験の結果、合格最低点が303点だった事があります。公表されている最低点は、点数調整後(補正後)の数字です。

    そこで、お友達のA,B,C,D,E君の5人が、試験後に採点をした結果、次のような点数になりました。

     

    素点で勝負すると…

    A君 英語60%で120点  世界史70%で105 点  国語68%で102点 =合計327点

    B君 英語60%で120点  世界史35%で 52.5 点   国語92%で138点 =合計310.5点

    C君 英語60%で120点  世界史92%で138 点  国語35%で52.5点 =合計310.5点

    D君 英語65%で130点  世界史22%で33 点    国語96%で144点  =合計307  点

    E君 英語65%で130点  世界史96%で144 点  国語22%で  33点  =合計307  点

     

    この段階では、絶対にA君が「受かるのは俺や!」って思っているはずです。ところが、これに得点調整の補正が入るのです。

    得点調整後(補正後)に勝負すると…

    A君 英語60%で120点  世界史70%で79.7 点 国語68%で102点=合計301.7  点

    B君 英語60%で120点  世界史35%で 38.6点  国語92%で138点 =合計296.6点

    C君 英語60%で120点  世界史92%で131.3 点   国語35%で52.5点=合計303.8

    D君 英語65%で130点  世界史22%で24.3 点 国語96%で144点= 合計298.3  点

    E君 英語65%で130点  世界史96%で140.6 点  国語22%で  33点= 合計303.6  点

     

    つまり、C君とE君が逆転合格をしているのです。

    実は、入試の結果では、こんなことはよくあるのです。A君は、「俺が一番点数よかったのに、なんでやねん!大学側のミスとちゃうんか??」と思っていることでしょう。でも、入試直後は、中央値が全くわかりません。だから素点からの合計点では、合否は全く推測できないのです。

    国語(現代文)はできる方がいいに決まってますが、苦手だからと言って、あまりに時間をかけすぎて、社会ができないようだと、結局は不合格です。国語が苦手な人は、得点源まではいかなくても、足を引っ張らない程度を目標に、時間をかけずに現代文を鍛えて、得点源は社会にすることです。

     

    ちなみに、藤井セミナーでは、国語が苦手で偏差値24だった生徒でも、偏差値60まで伸ばせるノウハウがあります。これを利用するのも1つです。

    あくまで、英語と社会に時間をかけて、現代文は極力時間をかけずに成績アップさせる方法を取らなくてはなりません。

    6:社会を頑張れば受かりやすい大学

    英語の次に社会を頑張れば受かりやすい大学は、以下の大学です。

    関西  : 関西学院大学、同志社大学
    関東  : 早稲田、明治、学習院

    これらの大学の特徴は、「比較的社会の配点が高い」、「全体的に問題が難しいので合格最低点が下がる事がある」、「近隣の大学より倍率が低い」…などの特徴が有ります。

     

    実際、国語の偏差値が45を超えない生徒が早稲田の商学部と教育学部に受かった例や、国語の偏差値が30台からスタートしたけど、同志社に複数の学部で受かった例や、国語の偏差値が24からスタートしたけど関学に3学部合格してきた例など、こういった例は数多く有ります。

    こういった例では、全て受験生は社会を得意にして得点源にして合格していってます。

    また、これらの大学以外の大学、例えば立命館大学、関西大学、立教大学、青山学院大学、中央大学においても、世界史や日本史が圧倒的に強ければ、これらの大学ほどではないにしても、有利な状況になることは間違いありません。

    7:高校の授業と、藤井セミナーの社会の授業の違い

    高校の世界史や日本史の授業の特徴を以下に列挙します。

    ①受験勉強の観点からはスピードが遅すぎる
    ②歴史の流れを押さえるのが中心になる
    ③高3の秋になっても、教科書の最後まで行きそうもない
    ④本気で受験で高得点を取りたい生徒以外もたくさん授業を受ける

     

    ①に関しては、高校の授業は週に3回ぐらいしかありません。でも難関私大文系を狙う場合は、受験勉強としての社会の勉強はある時期からは毎日やっていかなければなりません。また、何回も回さなければ暗記はできないので、ゆっくり一回しかやらない高校の社会に依存していては、多くの場合は、全く知識の量が不足してしまうことになります。

     

    藤井セミナーの社会の授業は、本番で社会を得点源にして合格する所から逆算して、社会の進め方のペースを決めています。このペースに頑張って乗ってきてください!そして、現役生のライバルは、浪人生です!

     

    ②高校の世界史や日本史は、1週間で何回も時間が取れるわけがないので、深く詳しくはできません。繰り返しの暗記なんて、なおさらできません。だから、限られた時間内で、有名な大きな出来事を追って行く流れ中心になるのは仕方のないことです。でも、このレベルだと難関私大の文系受験にとっては、基礎のそのまた基礎ぐらいにしかなりかねません。

     

    例えて言えば、学校の世界史や日本史は、スケートを楽しく滑れるようになろう!という感じです。でも、塾の社会は「競技種目」として高得点を狙え!です。楽しむのと、高得点を狙うのでは、その仕上げる細かさが違ってきます。実際の設問で間違えやすい所をどうクリアーして正答するか、また暗記しにくい箇所をどうやって暗記するかなどにこだわって授業を進めて行きます。

     

    ③高校の世界史や日本史の授業では、皮肉なことに、熱心で良い先生ほど授業が進まない事が有ります。週に3回ぐらいの授業では、言いたい事は全部伝えきれないのだと思います。でも、9月の模試からは、ほぼ全範囲から問題が出ます。 また、秋ぐらいからは大学過去問題(通称、赤本)をやって行く必要があり、当然これらは全範囲から出題されているのです。だから、高3の夏休みには学校の授業を追い抜いて進めて行かなくてはなりません。

     

    藤井セミナーの社会の授業は、約5か月で一通り終わります。実は、これぐらいのペースで進むことが可能なのです。そして夏以降に2回、3…10回ぐらいは全体を繰り返します。サッカー部やラクビー部などの運動部の受験生も、授業を受ければ、スピードに慣れてきてなんとかやっていけます。そして秋には偏差値が70を超える生徒も少なくありません。秋からの模試は、社会はほぼ範囲がなくなるのです。そして大学過去問もやらなくてはなりません。これは当然範囲はないのです。

     

    ④高校の世界史や日本史の授業では、全員が本気で社会を得点源にしたる!と思って受験をしているわけではありません。中には、専門学校の進学を考えていたり、看護系に進学するから受験科目にない…とか、色々な生徒が世界史や日本史を受験しているのです。

     

    ★藤井セミナーは、大学受験の塾で、しかも「今は勉強できなくても、下剋上的にのし上がって、一発逆転で合格したろ!」と思っている生徒が多いのです。そういった「同じ目的を持つ集団」の中で頑張った方が、1人でやるより、またやる気がない人のいる集団でやるより、はるかに楽に、しかもかなり高い成果を上げる事ができます。

    8:藤井セミナーお勧めの、理想的な社会の勉強

    藤井セミナーで実施する世界史 or 日本史の授業を軸にして、理想的な社会の勉強方法を紹介します。

    目標は、高3の4月から始めて、受験までに「10回以上マワス!」ことです。

    この「マワス」というのは世界史 or 日本史の範囲を全部やって1回、という計算を10回やるということなのです。

    現役生は、暗記のラインを2本作ります。そして夏から3本にします。

    ①学校
    ②塾
    ③夏ぐらいから、1か月で一周

    学校
    これは、学校の授業をしっかり聞いて、定期テスト前にしっかりと覚え込む。学校の授業中に、先生の喋っていることを3回づつシャドウイングをして、もうその授業中で社会のキーワード(用語)を覚えようとしていた生徒もいます。


    4月から始めた人は、夏で1回おわります。学校と比べたらかなり早いです。
    でも、毎年現役で受かる生徒は、なんとかこのペースで、ついてきています。厳密には最初の頃はついてこれてない人もいますが、このスピードが大事だとわかってくるので、だんだんと慣れて受験の当日までには間に合うようになってきます。

    この塾の前半4~5か月での目標は、受験で必要な細かい知識を一通りやることにあります。毎週復習テストがあるので、1週間は暗記をキープしてください。そして、過去の内容も復習しながら、次に進むことが重要となります。

    塾での授業は、夏ぐらいからは、大学過去問の解きにくくて難しい問題を中心に、「どうやって解くか?」、「何を覚えて、どこに気付けば解けるか?」を中心にやっていきます。実際の入試は、難しいものばかりは出ません。普通の難易度の問題はできて当たり前にして、さらに得点をかせぐための練習をしていきます。

    夏ぐらいから、1か月で一周
    塾の社会の授業は、夏ぐらいから「いかに正答するか?」という解き方に移行していきます。でも、この時に、過去にやった内容を忘れていては設問を解けません。なので、自分で1か月に1回ぐらい回すように社会の暗記をやりなおして復習をしていってください。

    これは、3回目、4回目となると、得意分野がでてきて、そこはササッと早く進みます。なので、回を追うごとに早く1回が終わるようになっていきます。

    その他、暗記を助けて促進させるための、音声教材や、カードや、暗記読本などをほぼ毎週配布していきます。例えば、音声教材に関しては、暗記に必要な「繰り返し」を難なく稼ぐことができます。暗記の根底は、「繰り返し」と「インパクト」と言われています。

    疲れてたり、ちょっとやる気がない時は、この音声教材を聞けば、繰り返しを稼ぐことができます。また、音声教材は2倍速に編集しているトラックもあるので、それを聞けば、同じ時間で2回の繰り返しを稼ぐことができます。こうやって、暗記の完成100%に対して、70%ぐらいまでは、なんとかもってこれます。でも、最後の暗記の完成度100%に持って行くには、やっぱり自分の意思で覚え込む必要があります。

    ただ、暗記完成度の70%レベルまでは、こうやって無意識のうちに音声教材を利用したりして持って行くことも可能です。

    その他にも、社会に関しては色々と有効なやり方があります。

    また、社会に関しては、ややプロセスより、結果が大事な面もあって、「覚えて高得点を取った人がエライ!」というところもあります。

    伊川谷教室の伝説の北須磨高校のオカ君は、高3の秋に文転して2か月間で世界史の偏差値を70以上にしました。その時の手法が、山川の「世界史用語集」の暗記をしまくる…という方法です。彼は、1か月で用語集のページがバラバラ落ちるほどの使い込みをして、2冊目を買って2か月で覚えてしまいました。

    このように、結果的に世界史や日本史ができるようになった人は、たまに独自の独特な手法を持っているのですが、なかなか一般人には当てはまらない事もあるので、藤井セミナーでは、社会が嫌いでも多くの人がやり易くて、しかも成績がアップする方法を採用していってます。

    この記事が気に入ったら
    フォローしよう

    最新情報をお届けします

    Twitterでフォローしよう

    おすすめの記事