今週の立命館の問題も、関関同立やGMARCHレベルとしては標準的な問題です。たぶん、現代文が得意な人は比較的解きやすくて、でも苦手な人はやっぱり難しい…と感じるレベルだと思います。なので、まずはこのレベルをこの説明を読んだ後に理解することを目標としてください。早慶上智に合格するレベルの人なら、かなりの正答率を獲得して欲しいレベルの問題です。
内容としては、良い問題だと思います。では、解説に入ります。
 
問6 
30行目の「キャラ化の感覚」が傍線部だけど、「キャラクター」及び「キャラ化」は何回も本文の最初の方から出ています。
それを全部丸でくくって、その付近の言葉に注目すると、3行目に「リアリティー」「親近感」、6行目に「安心感」などの言葉を拾える。これだけでも、選択肢を見て積極的に2が答えや!と選べるはず。
また、本文での「キャラ化」に関しては、作者はマイナス的なイメージをつけていません。だから、選択肢の1や4は、マイナスイメージの表現が後半にあるので、消去法的にも簡単にはずせるはず。
 
問5
40行目の空欄Cは、主語です。この1文からは、「情報によってされるもの」がCです。一回、この段落の文を1文ごとに順番にSVOC的に簡潔に整理しましょう。38行目「ぼくらは、現実世界に、情報で接触」、39行目「現実世界は、恣意的に編集される。ぼくらは、それを恣意的に選択する。」そして、次の文が設問です。たぶん、「現実」が関係するのかな?ぐらい思うと思います。そして次の文には、「ぼくらが現実と思いこんでいるもの」とあります。これを難しめの熟語で言えば??「現実認識」では??と、パッと思いつく人もいるはず。後は、この言葉が本文中にあるかないか、探すだけ。17行目にしっかりとあるので、これを答えに採用できます。もし、思いつかなければ、もう最初から探すしかありません。
 
問7
Eに入るのは、46、47行目を見たら「現実の存在」と対になるか対照的な言葉のはず。たぶん、「キャラクター」では?と思う人も多いと思う。でも、漢字2文字なので、ダメ。じゃ、本文の最初からキャラクターの文字の付近で探してみる。
31行目に「キャラクターだけでなく、」とある。「だけでなく」だから、話がさらにプラスされて発展している感じ。次に「高度情報化の包囲網も…」とある。ここから先の話は、「情報」の話。あ!、ここの答えは「情報」やん!ってここで気付いてください。
違うルートとしては、50行目に「生身の現実ではなく、情報の断片」と書いている所に気付けば、もっと早く答えが「情報」とわかるかもしれません。
 
問8
まずは、入れないとダメな文章を分析。
・「身体はそこにあったとしても」の「そこ」は、この直前の文にあるはず。身体なのだから、絶対に現実の世界のはず。
・「仮想現実」という言葉は、前半では少なく、後半げ激増。
・「…ではないか。」から、提案している感じ。また、「…ような気がする。」から、証拠や根拠を示した後の話ではない。→なら、このテーマは、ここから始まるのか?? 
…ぐらいの分析ができます。後は、この条件に合うと思う箇所を探すしかないです。
 
問9
73行目で何を否定しているかが分かれば、2と5は消える。
74行目で、「日常的な生活」に気付けば、迷わず4とできるはず。
 
問10
こういった内容一致問題は、得意にしてください!
今日の問題は、比較的簡単です。
まず、1ですが、いきなり、1だけ読んで、1が丸、とは行かないけど、とくに突っ込めるところはなし。
2は、「心に負った傷」なんて書いてない。
3は、「閉ざされた社会を生きる」なんて、ない。
4は、66行目以降のまとめ的な文章で、OK。
5は、「逃避」なんてない。
6は、「現実世界が確固たるもの」なら、100%ってことだし、こんな記述はない。
7は、因果関係として、「だから、人間関係の構築が容易」なんて、書いていない。
 
みなさん、現代文を解く時、どうやって解いていますか??私は、昔から「手を動かして」解いています。色々視覚化して行った方が頭がさえると思います。また、これは経験的に、英語の長文でも現代文でも、綺麗な状態で全く書き込みがない人は、勉強ができない傾向があると思います。
英語の長文でも、現代文でも手を使って解きましょう。
英語の長文なら、授業中の通りにやればよいです。
現代文の場合は、同じような表現が出て来たら、まるでくくって、矢印で引っ張るのです。
また、明日、そのサンプルをブログでアップしておきますが、やり方はそれぞれのやり方でOKです。
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