今週の立教大学の現代文は、ちょ~どいい感じです。難しすぎず、簡単すぎず、ほんのちょっと難しめ。

でも、こういうのが一番危ない。
例えば、ちょっと前にやった関学や明治のように、すごく難しかったら、みんなできないから、結局英語と社会ができたら受かります。
でも、このぐらいの、ちょ~どいい感じの文章になれば、かなりできる人が増えるのです。
これは、関大、立教、青山などの特長かもしれません。
関関同立やGMARCHを目指す人は、まずはこのレベルを復習の段階でしっかりと理解して納得して行ってください。早慶上智を狙っている人は、やっぱり今の時点でもできてほしい所です。
 
問1 選択肢の3つに「音声情報」、2つに「コミュニケーション」が入っています。傍線部の「聴く」の目的語は??って「考えれば、2行目の「コミュニケーション」です。じゃ、1と4の勝負ですが、1行目の「ひたすら…垂れ流される」や2行目の「一方的受容」から、選択肢1の「興味を示す」と結びつくかどうか??結びつかないですよね。そもそも、最初から「興味がある」とは書いていないし。だから「興味がなくなる」こともない。なので、答えは4です。
 
問4 まず18行目の第一次声の文化、第二次声の文化、そして23行目の「…普及初期までは第二次声の文化」、さらに26行目の「再び声の文化から遠ざけた」と流れを押さえる。そして、「第二次声の文化」では、19行目「強い集団意識」、24行目「群れをなして聴き入る」、25行目「参加的雰囲気」と、近くに3か所も同じような表現がある。要は、これがなくなるのが「遠ざかった原因」と考えると。だから、イとホは「なくなったものに」含まれるので〇。他は、含まれないので✖。
 
問5 たぶん、多くの人がモニタリングの直前の「うなずき」と思うかもしれない。でも、さらにさかのぼれば、「聞き手であることを義務づけ」かな…とも思うはず。でも、さらにさかのぼれば、「…監視されることによって」を見つけると、関係がすぐにわかる。
「監視されることによって」→1…義務づけ 2うなずき の2つがあると、わかる。
なので、傍線のあとの「…が欠如している」も併せて考えて、「これがないから」と考えると、答えは5。
 
問6 傍線の中の「その人の」がまずヒント。だから、選択肢1の「一般の人々」、2の「人間にとって」、3の現代人の多く」は、複数いるのではずれる。あとは、傍線の「…濃いとは言えない」を考えて、5の「解釈にずれが生じる」と、表現が合うかどうか…。私は、合わないと思う。なので、答えは4。
 
問8 傍線部分の「音表象的側面」は、この後「音声言語」のことと考える。その価値はこの後書かれている。特に、52行目から「俳優が…聞き分け」、53行目の「感性的側面を雄弁に物語る」に気付けば、選択肢の4の「感情」に行きつくはず。なので、答えは4。
 
問9 イは✖です。エレクトロニクスは18行目に出てきます。これで「移行」と言ってるだけです。「息を吹き返した」までは言ってません。
次にロも✖です。印刷術の発明は14行目にあります。ロのように「全く異なる…」と言っているか?これだと100%違うみたい。本文では、単に「対立」と14行目に言ってるだけです。
ハは、3~4行目で〇
二は、最後の「演技者の価値」じゃない。これは問8でも考えているはずなので、簡単に✖。
ホは、ちょっと難しいけど、前半の「…走り」までは44行目あたりにも書いています。後半は、47行目以降で、特に56~57行目で〇。
 
最後の問9は、やっぱり文章中をくまなく探す作業です。注意力が必要です。最初は時間がかかっても仕方ないので、解答を見た後に、ず~っと探してください。
はなから読んでるときに、わりと深い理解で読めれば探すのは比較的簡単です。
でも、読んでいるときに、ちんぷんかんぷんだと、探す場所の見当がつかないので大変です。
だから、今からでも遅くないので、日常的に色々な文章を読むようにしてください。
 
かなり効果的な現代文を鍛える方法として、英語長文の音読復習をした後に、プリントを裏返してみて、要約を口頭で言う練習があります。これを、毎回のようにやれば、現代文の偏差値が40ぐらいだった人が、60を超えるのは珍しくありません。
じゃ、英語長文の復習も現代文の実力をアップするのに利用してくださいね!
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