吉祥寺教室の高2生に送っているメールを一部紹介します！（５）

2021年12月10日 2021年12月10日

藤井セミナー吉祥寺教室の武者

こんにちは、藤井セミナー吉祥寺教室です。
毎週木曜日（木曜日は高2の授業日なのです）、吉祥寺教室に在籍している高2生とその保護者に、授業で扱った例文を2文ほどピックアップして、藤井式の速読法（通称、同時通訳）とポイントを送っています。

今までのメールはこちらから！

https://fsemi.co.jp/kichijyoji/category/%e2%97%87%e9%ab%982%e3%83%bb%e9%ab%981%e6%8e%88%e6%a5%ad%e3%81%ae%e4%be%8b%e6%96%87%e3%82%92%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

ブログでは、毎週木曜日に実際にお送りしているメールの一部を公開します！

授業お疲れ様でした。毎週授業直後に、その日やった例文を2文ほどピックアップして、同時通訳とポイントを本人と保護者様にメールでお送りします。2月からは新受験生扱いになるので、基礎をしっかり叩き込んでいきましょう！

基礎をしっかり叩き込むには、やっぱり毎日隙間時間を使って勉強できるかにかかっています。毎週送っていくメールは隙間時間での勉強を補助する役割もありますので、毎日チェックして、次週の復習テストに備えてください。まだまだ部活や学校行事が立て込んでると思いますが、どんなに忙しくても同時通訳のところは音読をしてくださいね！

本日の例文紹介

She was very glad to find the purse she had given up for lost.

同時通訳

She was very glad / 彼女はとても喜んだ / to find the purse / 財布を見つけて（とても喜んだ）/ she had given up / 彼女が諦めた（財布を見つけてとても喜んだ）/ for lost. / なくなったものとして（諦めた財布を見つけてとても喜んだ）

ポイント①文構造

主語：She　動詞：was　補語：very glad　2文型

ポイント②to find：不定詞

まず、不定詞の基本事項から確認していきます。不定詞とは「to + 動詞の原形」で、名詞、形容詞、副詞の働きをします。高校受験までは、名詞的用法（to doすること）、形容詞的用法（to doするための）、副詞的用法（to doするために）、そう訳すと習ってきたと思います。ですが、大学受験では、副詞的用法がさらに6つの働きをしていると覚えておかなければなりません。この6つとは、目的（to doするために）、結果（Vして、その結果to doする）、限定（（形容詞と絡めて）to doするのは～だ）、感情の原因（（感情の表す単語と絡めて）to doして～だ）、判断の理由（to doするとは、to doするなんて）、条件（もしto doするならば）になります。さて、今回のto findはどんな働きになっているのでしょうか？

ポイント③to find：副詞的用法感情の原因

感情を表す動詞や形容詞の後ろに不定詞がある場合はほぼ「副詞的用法の感情の原因」です。「to doして」と訳します。

ポイント④the purse she：名詞と名詞が並び合う

この文では、the purseという名詞とsheという名詞が並んでいます。名詞と名詞が並ぶときには次のような可能性が考えられます。それは、「副詞句または副詞節の切れ目」、「関係代名詞目的格省略」、「同格」、「倒置」の4種類です。今回は、the purseとsheのところで関係代名詞目的格省略が起きています。

ポイント⑤関係代名詞目的格省略

関係代名詞には主格、目的格、所有格の3種類がありますが、目的格だけ関係代名詞の省略ができます。関係代名詞目的格は「先行詞 / 関係詞 ( S )( V ) 」の形になるのですが、関係代名詞目的格の場合、( V )は他動詞か自動詞 + 前置詞の形になっていて、本来ならその後ろにあるべきの名詞が欠けている構造になります。

ポイント⑥had given up for lost

give up ～ for lost：「～をなくなったものとして諦める」　本来、～はthe purseだったのですが、今回はthe purseが先行詞になっているので、～（＝目的語）が欠けています。

ポイント⑥had given：過去完了

過去完了は、苦手とする人が多い英文法の一つです。まず過去完了を確認する前に、現在完了を確認していきましょう。現在完了とは「現在～過去の期間を表現」します。動詞の過去形が「ある一点の過去」であるならば、現在完了は「現在～過去の期間」というのが大切です。過去完了は時制がずれただけで「ある一点の過去（過去形で表記されます）～その過去よりも前の期間（参考書などでは大過去と書かれていることが多いです）を表現」します。つまり、今回のhad givenはwasよりも前のことを表現していると考えましょう。文法問題ではこういった時制のずれが問われやすいです。

いかがでしたでしょうか？今回は仮定法の文章をセレクトしました！仮定法過去と過去完了は高校生になってから習い、ややこしい英文法なので、参考にしてもらえたら嬉しいです！

藤井セミナー吉祥寺教室では、実際に教材として使っている例文を1つピックアップしてご紹介していきます！次回もお楽しみに😊

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この記事を書いた人

藤井セミナー吉祥寺教室の武者

藤井セミナー英語講師・世界史講師（世界史検定2級所持）。上智大学文学部史学科卒業ですが、大学時代の思い出のほとんどは探検部というサークルで、山に登ったり、激流をゴムボートで下ったり（大会で全国6位になったことも！）、滝登りをしたり、洞窟に入ったりとなかなかにアドベンチャーな生活を送っていました。元から勉強ができたわけではなく、高校は小平高校普通科の出身です。しかも入学直後に一気に勉強が難しくなってすぐに成績下位の常連になり、かなり勉強が苦手な状態に。そんな成績不振を親に心配され、連れていかれたのが藤井セミナーでした。「週2回の授業で、勉強ができなくてもGMARCHや早慶上智に合格できる！」と言葉に「本当？まあ週2ならいっか！」と最初は疑いつつも藤井セミナー式勉強法を実践した結果、中堅高校からでも上智に合格することができました。自分もそうだったので、勉強が苦手な子の気持ち、すごく分かります！大規模な塾や予備校ではないからこそ、生徒一人一人と話しながら、勉強のサポートをしていきます！2023年の目標は世界史検定1級取得と富士山登頂！