大学受験の英単語の覚え方

関関同立や明治大学、早稲田慶応などの難関大学を受験するなら、英単語の暗記はかなり重要です。もちろん、産近甲龍を目指していても重要です!
特に、偏差値30や学年最下位から難関大学を目指すなら、「英単語の暗記」は大学受験勉強の初期においては絶対に毎日欠かさずやらなければなりません。でも、超短時間の細切れ時間の活用を習慣化すれば、ハードな運動部の受験生でも継続できているので、「できるか」「できないか」は、やり方に大きく影響されるのです。

目次
①英単語は何個ぐらい覚えないとダメなの?
②英単語の覚え方は、大きくは二つに分かれる
③単語集で暗記のデメリットをかなり解消
④覚えようと思うな!単語暗記用シートの利用
⑤単語カードを使うと、かなり暗記が効率化!
⑥暗記のとどめは英語長文
⑦ 英単語の暗記の仕方のまとめ
⑧大学受験英単語をNewsで暗記

①英単語は何個ぐらい覚えないとダメなの?

よく本屋さんで、旺文社の「英単語ターゲット1900」って見ませんか?大学受験では、だいたい2000単語ぐらいは覚える必要があります。この数には派生語は入れていません。派生語までいれたら、この3倍ぐらいになるかもしれません。

ただ、現実的には受験生全員が約2000の英単語を完全に覚えているわけではありません。藤井セミナーではオリジナルの単語集で2279単語を暗記していってます。それと熟語集で1500熟語を暗記していきます。合計で3779の単熟語となります。高3と浪人生は、毎月1回、全体からどのぐらいのレベルで暗記をしているか確認をしています。

その結果を見れば、合格した大学から、受験生がどれぐらいのレベルで英単語を覚えているかを紹介できます。だいたい、毎年同じような結果になり、だいたいの目安にできます。

まず、大学を勝手に7つにグループ分けをします。そして大学の右の青の数字が合格者のうち現役生の単語の暗記レベルです。赤の数字が合格者のうち浪人生の暗記レベルです。
A 慶應、早稲田、上智 90% 95%
B 同志社、関西学院大学 85% 90%
C 明治大学、立教、青山、学習院 85% 90%
D 関西大学、立命館大学 75% 85%
E 中央大学、法政大学 75% 85%
F 産近甲龍、日東駒専 50% 60%
G 摂神追桃、大東亜帝国 30% 30%

ちょっと説明をしておきます。
Aグループは早慶上智の3つです。説明の必要もなく英語は難しいです。当然、合格者は徹底的に英単語、熟語を覚えていて、その上で速読力を鍛えています。
Bグループは関関同立の中でも英語が難しい大学の2つです。同志社大学は大問数は英語長文2題と会話文1題の合計3題ですが、1つの英語長文が1000単語近くあります。関西学院大学は長文が3題出て、会話文も長文っぽい文章です。いずれも、問題量が非常に多いのが特徴で、社会も難しいので、まさに「英語と社会でぶっちぎる!」合格ができます。
Cグループは、GMARCHでくくられる大学の中の4つです。藤井セミナーの合格者を見ている限りでは、GMARCHの中でも難しい大学だと思います。明治大学は問題が難しくて、立教と青山はやや簡単な時もありますが倍率的に難関です。その中でも比較的取り組みやすく対策をしやすかった学習院も、近年は倍率が上がってきました。
Dグループは、関関同立の中でもやや英語が簡単な大学です。ただ、その分、得点を取っていかないとダメでなので、その分、プレッシャーも感じます。
Eグループは、GMARCHの中でやや英語が簡単目の大学です。でも、この2つの大学も最近はどんどん志願者が増えてきています。

ここまで見て分かると思いますが、現役合格者は浪人生よりも、ちょっと単熟語力が劣っていてもセンスと勢いもプラスされて合格していきます。一方、浪人生はちょっと「どんくさかった」から浪人した人もいて、それに浪人したら覚悟も決まってより時間もあるので、より徹底的に単熟語を暗記して合格していきます。

Fグループ産近甲龍というのは、京都産業、近畿大学、甲南、龍谷のことです。日東駒専というのは日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学です。それぞれ、関関同立やGMARCHに手が届かなくて入学する受験生も多い大学です。特に現役生になると、ちょっと受験勉強のスタートが遅れたか、センスに頼りすぎて英単語の暗記を継続できなかった人がかなり増えてきます。中には、ほぼ英語はできなくても、国語か社会の1科目がずば抜けて合格する人もいます。「もうちょっと英語を頑張っておけば…」とか、「英語ができてるねんから、あと社会を頑張っておけば…」という、とても惜しい層になります。

Gグループ摂神追桃というのは摂南大学、神戸学院、追手門学院、桃山学院のことです。大東亜帝国といのは、大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学です。
これらの大学にしか受からない層になると、かなり英単語や熟語は覚えていません。

実際の入試では、英語だけではなく国語や社会の点数も影響します。ただ、だいたい英単語の暗記のレベルで、かなりの確率で、合格する大学が分かれてくるのも事実です。

これを見て、「産近甲龍だと、50%の暗記でいいんだ!」とは絶対に思わないにように!おそらく、本気で「全部覚えたろ!」と思って単熟語の暗記を始めても、結果的には覚えきれなかった結果なのだと思います。

じゃ、英単語の暗記をやり切るには、何が必要なのか??

暗記の完成には、「頻度」と「インパクト」が重要です。次に、どのように「頻度」つまり回数を稼ぐか、どのように「インパクト」を持たせるか…の工夫が、その人の腕の見せ所です。でも、藤井セミナーの生徒には、色々と暗記の方法を伝授していってます。その中の一部を紹介していきます。

②英単語の覚え方は、大きくは二つに分かれる

1:読んだ文章から覚える
これは、単語の暗記方法では王道です。英語の学習を始めた小学生や中学生の頃から真面目に取り組んで、授業前にしっかりと予習をして、授業後にもしっかりと復習をしてきて、英語が好きで英語の成績も良い人は、この王道の方法でも大丈夫かもしれません。では、この方法のメリットとデメリットです。

メリット
・自分が読んだ文章なので印象に残って忘れにくい。
・文脈も暗記の助けになり、予習と授業と復習の3つを完璧にしっかりするなら、目に触れる頻度も多いので覚えやすい。
・文章の中でのニュアンスや使い方も覚えられる。

デメリット
・新たに暗記できる単語のペースがかなり遅くなる。
・そもそも難しい文章を読めなければ、そこに出てくる難し目の英単語も目に触れないし暗記できない。
・予習型の勉強では大量の英語長文に触れることが難しいので、重要単語のいくつかが漏れる場合有る。
・昔から勉強好きで英語が得意な人には理にかなった方法だけど、多くの受験生が当てはまる「英語が苦手」で「今まで勉強をサボってきた…」人には、時間だけがかかり効率が悪い方法になる。特に、部活をしている受験生には、時間的には物理的に無理な方法と思われる。

これに向く人は、昔から勉強ができて、部活もしていなくて、受験勉強だけに時間を使える人でしょう。

2:文脈無しで暗記
この方法は、本かカードかのどちらかになる。とにかく、受験で出そうな英単語を片っ端から文脈も関係なく覚える方法。

メリット
・とりあえず、受験で必要な単語はひととおり短期間で目に触れられる。
・短期間で受験に必要な英単語を詰め込むにはうってつけの方法。
・根性出して毎日継続して覚えてしまった人からしたら、短期でできて楽に覚えた…という印象を持てる。

デメリット
・文脈無しのまる暗記だから、作業になってしまい苦痛。
・何セットも繰り返しながら覚えていく必要があるので、心が折れる人もいる。

③単語集で暗記のデメリットをかなり解消

 単語集での暗記は、覚えきった人からしたら短期間で効率がよかった…という印象を持ちますが、デメリットの方に吸い寄せられる人からは、やっぱり「苦痛だ…」と感じると思います。でも、英語が苦手な人が、短期間で文脈を利用して実際に自分が読んだ英語の文章から大量の暗記ができると思いますか??部活をしていたら、なおさら無理です。

 なので、必然的に、英語の勉強が遅れていたり、英語が苦手な人は「文脈無し」の英単語の丸暗記になるのだと思います。でも、継続できないと意味がありません。

そこで、藤井セミナーではいくぶん、「文脈無しの英単語の丸暗記」がしやすいように工夫をしています。

では、以下にその工夫を順番に紹介していきます。

④覚えようと思うな!単語暗記用シートの利用

「覚えよう!」と思うので、覚えられない時にストレスがかかるのです。そんな時は目標をずらしてあげます。これは、部活でもなんでも応用できる、気持ちの持ち方を変える方法です。

藤井セミナーの暗記用シートは、単語集よりもシンプルに1つの英単語に対して、1つの日本語(時々2つの日本語)だけを載せています。そして、英単語1つ、対応する日本語1つ、発音記号1つ、カタカナ表記の発音1つの合計4つの情報を一目でサッと見ることができます。

このシートを使って、「英語→日本語」を最初はカタカナを見ながらでいいので、50セット読みます。2,3回読めば、カタカナを見ずに読めるようになります。そしてどんどん条件反射を使うように速く読む練習をします。2~3日で何回も練習すれば、かなり早く読めるようになります。

3日ほどしたら「1分間で暗記用シート1枚分の50個の英単語→日本語のセットを60秒で言えるかどうか?!」と自分でテストしてみてください。60秒で「英語→日本語」「英語→日本語」…と50個の単語が言えるように練習をします。そして、60秒で言えたころには、相当読んでいるはずです!

つまり、目標を「50個の英単語を暗記する!」ではなく、「60秒で言える」に変えるのです。見ながらしゃべってOKなので、かなりストレスは軽減されます。もう、早口言葉のゲームのようなものです。

そして、60秒で言えたら次の方法に進んでください。

※ネイティブが読んでいる単語のCDも別売でございます。

⑤単語カードを使うと、かなり暗記が効率化!

さて、④の方法で英単語50個を、英語⇒日本語、英語⇒日本語で60秒で言えたら、すぐに単語カードに移行してください。藤井セミナーの英単語カードや熟語カードは、手のひらサイズで満員電車の中でも覚えやすいように作っている、オリジナルカードです。合計で英単語は2279枚、英熟語は1500枚あります。ここでは英単語に絞って話をします。

英単語カードを50枚と、色違いの厚紙で自分で作った同じ大きさの敷居で使うカードを1枚、合計51枚を手に持ちます。さっきの④の段階で、60秒で言えるようになるまで何回も音読で練習をしたことと思います。この段階で「覚えよう!」と思わなくでも、薄~く頭に入ってきているはずなのです。その状態にしてから、カードで頭に詰めていきます。ゼロからのスタートではなく、おそらく35%ぐらいからのスタートになるはずです。なので、イメージ的には、角が取れていて食べやすい状態(頭に入りやすい)になっているのです。いきなり暗記を進めるのと比べたら、かなり楽な暗記作業となります。

カードのメリット カードのメリットは2つあります。
1つは、単語集と違って「順番で覚えてしまう…」ということがないのです。カードだと、覚えている単語と覚えていない単語の仕分けをしながら暗記を進めることができます。単語集で覚えている人は、「この単語の次は、この単語…」って覚えてしまってる人もいます。熱心に頑張った結果なのですが、これでは順番通りに出てこないと分からないことになります。でも、カードなら順番をどんどん変えることができます。
2つ目は、覚えてしまった英単語は除外していくことができるのです。つまり「絶対に自信がある!もう忘れない!!」と思ったカードは抜いていきます。そしたら、全体的に回していくカードの総数がどんどん減っていくのです。最初は毎日毎日暗記作業を進めて、2279個目の単語をゴールに頑張っていたのが、だんだんと覚えた単語が増えて、それらを抜いていけば、例えば1800単語で1周まわす…、そしてさらに覚えた単語を抜いていけばだんだんと1500単語で1周まわす…、そして1000単語で1周まわす…というように、回転が早くなるのです。

そうなれば、毎日毎日、英単語の暗記作業はしなくても、2日1回とか、さらに進めば3日1回とか、確実に英単語に費やす暗記作業時間は減っていきます。

こういった単熟語の暗記は、受験勉強の初期の段階でやっておくべきことです。

⑥暗記のとどめは英語長文

英単語の暗記は、そもそも英語長文を読むために行っています。

なので、最終的には英語長文を読みながら単語がさっとわからなければなりません。だから、英語長文を大量に回していく必要があります。

この「過去長文を大量に回す」という言い方は、藤井セミナー内でしか通用しない言い方もかもしれないので、塾の生徒の人でわからない人がいたら、すぐに先生に「どいう事??」って聞いてくださいね!

英単語をカードで覚えている段階では、まだクイズっぽいです。
例えば、investigation は?「ええと、調査!」
じゃ、encyclopedia は?「ええと、ええと、ええ…と…、百科事典!!」
みたいな感じでしょう。これが、 dog, book, cat, desk,  I have a pen みたいに、瞬間に分かるようになるのが理想です。

そのためには、脳内に詰め込んだ単熟語を、煮込んだカレーのようにぐちゅぐちゅに溶かして、血液に乗せて体内にめぐらす必要があります。(私のイメージです)

だから、ランダムに出てくるように、また文脈での理解もできるように、過去にやった英語長文を大量に回していく必要があるのです。

⑦英単語の暗記の仕方のまとめ

今まで紹介した英単語の暗記の方法をまとめておきます。

 ❶文脈で暗記(勉強英文からの暗記)
 ❷単語集で暗記
 ❸暗記用シートで暗記
 ❹単語カードで暗記
 ❺英語長文の回し読みで定着

今、英語が苦手で、部活動を頑張ってやっている人なら、❸→❹の流れで英単語を詰め込んで、それとは別にランダムに英単語を目に触れさせるために❺を併用するのがベストです。

そして、部活を引退したころには英単語はほぼ覚えていて、派生語やその単語に関係する熟語をザっと覚えて、英単語の2個目、3個目の意味があるのを覚えていくのに❷を使うのが良いと思います。全て、藤井セミナーのオリジナル教材で暗記をしていけます。番号が全部共通で、さらに基礎文法と瞬間英作訓練の元になる471例文に出てくる順番での英単語ともリンクしています。つまり、文法、英作、単語と熟語の暗記が全部リンクして暗記が加速度的にやりやすく楽になるのです。ちょっと説明が難しいのですが、勉強を進めた人は自然とリンクしていて暗記がしやすいのがわかってきます。これ以上、覚えやすい教材はありません!

⑧大学受験英単語をNewsで暗記

さらに、併用して行くと良いと思うのが、時事的なニュースを使っての英単語の暗記です。これは、「今」の事件にからむので、印象に残りやすくて、何回も同じような単語が出てくるので暗記がしやすいのがメリットです。

例えば、2020年の1月に、元日産自動車の社長のゴーン氏の記事が頻繁に色々な所で掲載されています。ちょっと下の文章を読んでみてください。

大学受験英単語をNewsで暗記 // ゴーン側は、 investigation 調査は independence 独立性に lack 欠けてるとcriticize 批判している。というのはゴーン氏によって日産が integrate 合弁するを prevent 妨げたい specific 特定の purpose 目的と bias 偏見があったからだ。#大学受験 #英単語 #英語長文

この短い文章からでも9個の受験重要英単語を暗記することができます。
investigation 「調査」
independence 「独立性」
lack 「欠ける」
criticize 「批判する」
integrate 「合弁する」
prevent 「妨げる」
specific 「特定の」
purpose 「目的」
bias 「偏見」

実は、これは私のTwitterなのです。ある高校生から単語の暗記の方法で相談があった時に「時事問題にからめて英単語を覚えたら、簡単に覚えられる事があるよ」とアドバイスしたら、「じゃ、毎日Twitterでちょっとずつ英単語を紹介して!」って言われたのがきっかけです。
毎日…というわけにはいきませんが、なるべき頻繁に、受験重要単語を入れた文章を掲載していきます。高校2年生が英単語を覚えていく過程を意識して、だんだんと難易度の高い英単語を紹介していくことにします。

特に、慶応大学を狙う受験生は、小論文が必要となります。でも、いきなり書く練習はしないように!例えば、野球やサッカーやテニスの事を知らないのに、それらについて考えが浮かんだりアイデアを提供できたり…なんてできないでしょう。それと同じです。まずは、今、世界で問題になっている色々な事をインプットすることが重要です。要は、時事問題に詳しくなるために、ニュースやそれに関する解説文を読んで「今」の政治経済や国際情勢についていってほしいのです。そこから、自分なりの意見もでてきます。

なので、受験勉強の約半分ちょっとの期間までは、まずは時事問題を大量に、しかも詳しく読むというインプット重視で十分です。そして、実際に書く練習は秋からでも間に合います。この時事問題に触れていくのは、慶應大学のように小論文がなくても、普通の大学での現代文や英語の長文や、社会の問題などで関連事項が出る可能性があるで、高3の夏前まではやっておくほうが絶対にいいです。また、理解力や読解力を鍛えたり、受験勉強を頑張ってよりレベルの高い大学に行きたくなるモチベーションになることにもつながります

兵庫県 神戸三宮 伊川谷 明石 川西 三田 逆瀬川
東京都 吉祥寺 自由が丘
宮崎県 宮崎江平

藤井セミナーが対象とする高校生
①今は勉強(特に英語)が苦手だけど、難関大学に合格したい高校生
(関関同立やGMARCH、さらには早慶上智に行きたい高校生)
②英語をさらに得意にして、関関同立やGMARCHに確実に受かりたい高校生
③まだ自信がないから、とりあえず産近甲龍や日東駒専を考えている高校生
④理系、看護系、保育教育系で、英語を得意にして得点源にしたい高校生
⑤国公立狙いだけど、苦手な英語だけ利用したい高校生

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