目次
大学受験勉強で予習がダメな理由
勉強の王道と思われる「予習」ですが、大学受験の勉強においては、『予習は最もやってはいけない!』勉強方法です。予習は『悪!』と言ってもいいぐらい。
特に『勉強が嫌い』『勉強が苦手』『部活がハード…』な高校生は、大学受験勉強での予習はスパッとやめましょう。大学受験勉強は『復習』、それも音読復習が一番効果的です!これなら、英語や社会や古典ならスキマ時間だけで実践できるし、机や椅子や鉛筆さえ不要です。
藤井セミナーでは予習は一切ありません。だから勉強が苦手な高校生も、部活をハードに頑張っている高校生も安心して受験勉強を始めることができます。実力や成績は、復習のみで大きくアップするのです。そして復習なら誰でもできる勉強方法なのです。
ここで「大学受験」と限定しているのに気付いてもらえましたか?
勉強のタイプは3つ
「勉強」と言っても、藤井セミナーでは勉強を3つに分けて考えています。そしてそれぞれの目的が違います。
⑵ 塾の勉強➡ 試験当時に合格最低点を突破
⑶ 大学の勉強➡ 研究
目的が違えば手段も変わります。
⑴の「高校の勉強」は教育基本法に則って進めています。高校の勉強の目的は人間教育でしょう。教育基本法を読んでもそんな感じです。その中で予習があり、修学旅行があり、体育の授業があり…ということは理解できます。その教育の一環で、事前に授業の予習をして自分で興味を持ってあれこれ調べて、授業に臨んで先生を尊敬して授業を聞く…という流れは理解できます。だから人間教育の高校の現場では予習も必要なのでしょう。
でも、もしあなたが運動部で今の興味は部活…とか、英語がすごく嫌い…だとか、英語が苦手…。でも大学受験の勉強も始めくては…と思っている時に、そんなにじっくりと、しっかりと、深く予習ができますか?たぶんできないでしょう。
なので、大学受験勉強では予習は無用なのです。
⑵の「塾の勉強」と一番似ているのが「部活」です。試合(入試)の日まで残された日数がわかり、対戦相手(受験大学の試験)の特徴を分析して、それに沿って作戦を決めて、残された期間で本番で力が発揮できるように反復練習を行う…ということなので、まさに塾の勉強と部活は同じなのです。
つまり、大学受験勉強では予習より反復練習=復習が重要です。
⑶の「大学の勉強」は、先の2つとはまた全然違って、今正解か不正解かわからない事も勉強しなくてはなりません。例えば、経済学部の学生が今の日本の財政赤字を考えても、経済学者でも解決方法は真逆の事を主張する場合もあるのです。でも100年後にはどちらが正しかったかはわかると思いますが…。
この3つの目的が違う勉強を一緒に考えていたら、大学受験の勉強方法を間違うことになります。
とは言っても、塾も人間教育になる面もたくさん!
高校は「人間教育」、塾は「合格最低ライン突破」とは言っても、塾でもかなりの人間教育的な結果となることも多いのです。
受験勉強といっても、今の自分が偏差値30や40だけど、本気で明治大学や青山学院大学などのGMARCHや慶応や早稲田や上智に受かろう!と思えば、次のプロセスを踏むはず。
1覚悟を決める
2効果的な作戦を考える
3計画を立てる
4継続する
5心が折れそうな事も何回もあるけど乗り切っていく
6同じような仲間ができて切磋琢磨して頑張るようになる
7試験の日から逆算してスケジュールを立てて追い込む!
8本番に合わせて体調も整え微調整をしていく
9そして試験を受けて合格!
つまり、受験勉強といっても、ここにある1~9までのプロセスを本気で必死に、同じ目標を持った仲間ととも継続して頑張っていくと、当然そこには友情も芽生え、成功体験も得て自信につながり、大きな達成感も得られる…ということになります。これって、本気で受験勉強に取り組むことである意味『教育』が勝手にされていってると思いませんか?
吹奏楽でも野球でもテニスでも映画作りでも仕事でも、結局なんでも本気で取り組んで結果を残せば、その人は勝手に教育されると思います。
逆に高校でダラーっとして本気になる対象を見つけられなかったら、その高校が掲げている高尚な理念にもかかわわらず、本質的な人間教育にはならないケースもあるかもしれません。
予習の弱点
大学受験勉強をする時に、予習がダメな理由がいくつもあります。それを箇条書きしていきます。
- 予習を頑張れば頑張るほど「和訳をしないと気持ち悪い…」という脳に仕上がっていく!
英語の勉強の方向性は「英語を英語のまま理解!」というのが理想です。実際の入試では時間制限があり、多くの受験生は時間が足りていません。なので、和訳なんてして読み進めていては、最後まで問題をやり切ることは全然できません。 - 時間がかかり過ぎる!
部活にエネルギーを注いで目標を持って真剣に取り組むのも高校生活の1つ。そんな生徒が大学受験も考えた時に、予習なんてする時間はあるでしょうか? - 英語ができない人は予習すらできない!
英語が嫌いで苦手な人に予習をやらせたらどうなるか明らかです。根性があっても延々と時間がかかるか、最悪の場合は何もできずに終わります。例えば、そもそも分詞構文をしらなければ ing を見ても調べようと思いつかないはず。英語が嫌いなら、予習はますます英語嫌いが加速するだけです。 - 予習をするタイミングが難し!
これは藤井セミナーから慶応大学の商学部と文学部、早稲田大学の商学部、青山学院はたくさん現役合格した女子が言ってました。彼女は高2の途中まで全国的に大手の塾に行ってました。そこでは予習を課せられます。彼女は真面目なので早めに予習をしていたそうです。でも3日も前に予習をしてたら授業の時にはその内容を忘れてしまっていたらしいのです。それで今度は授業の直前で予習をしようとしたら学校で急用ができたりして予習ができずに授業に出ることになったり…。つまり、予習は丁度いいタイミングで行うのが難しいのです。その点、藤井セミナーでは予習はありません。その場で英語長文を制限時間の中で解いて、それからすぐに授業(解説)です。「解いてから、すぐ授業」という流れがとても勉強の効率をアップさせます。 - そもそも不公平!!
高校の野球部でA君とB君は同級生で友達でした。でもクラスは違います。A君とB君の高校の英語の先生は同じだけど、古典の先生が違いました。A君の古典の先生は厳しくて予習として品詞分解をさせます。そして授業中にしてこなかった生徒は厳しくしかられます。それが怖くて古典の予習を夜の2時までやっていたそうです。でもB君の古典の先生は予習は全くさせない先生です。これって、偶然なのですが不公平だと思わないですか?
学校の先生は、誰一人として、その生徒が合計でどれだけの予習の負荷を背負っているか知りません!
これが、もし野球部なら、監督もピッチングコーチもトレーニングコーチも、別々にトレーニングメニューを渡すことはないので、指導者全員がA君やB君の合計の練習量を把握しているはずです。でも、高校の先生はそれぞれが勝手に自分の思うがままに予習や課題を課すので、運の悪い生徒だけ膨大な予習の負荷がかかるのです。 - 予習には机、椅子、筆記用具が必要だけど、復習なら不要!
予習は基本的には調べながら進めていきます。なので、必ず椅子に座って机に向かって、筆記用具を必要とします。でも、復習スタイルで実力を伸ばすなら、歩きながら音読復習をしながらでも勉強を継続できます。県立多摩高校や山手学院高校から慶応と青山学院に受かった生徒や、都立目黒高校から早稲田に受かった生徒や、都立雪谷高校から明治大学に合格した生徒達は、みんな部活をしていたので受験勉強では机や椅子や筆記用具はほぼ使わず、ほとんど歩きながらの音読復習で実力を上げていきました。むしろ、その方が眠気防止になって、しっかりと理解できて暗記も定着したと言ってます。
勉強方法に関しては、固定観念をすてましょう!
弁護士になる専門学校では予習はない!
これは、弁護士を目指していたり公認会計士を目指して、大手の専門学校にも通っている大学生から聞いた話です。司法試験や公認会計士や税理士になろうとして専門学校に行った場合、これらの専門学校では『予習は無い!』と言ってました。教えてもらってから、繰り返し覚えたり繰り返し練習をしたりして、試験の日に合格点を取れるように復習をしまくるのが共通の勉強方法のようです。
こういった難関の資格の勉強方法は『予習はなくて復習!』だということです。大学受験もある意味、決められた日までに実力を高めて試験を受ける…という点では同じ資格試験でもあります。
こういった資格系の大手の有名専門学校で「予習は無い」ということは、やぱり大学受験勉強でも「予習型」の勉強は不利だと解ります。
予習無し!はスペインのフラメンコギターの達人から思いつきました
そもそも、私も浪人をした最初は大手予備校にちょっとだけ行きました。ちょうどそのころテレビで『スペインのフラメンコギターの巨匠』のドキュメンタリ番組を見たのです。フラメンコギターの巨匠は、自分の弟子たちに、1日にある曲の何小節かずつを教えていました。弟子たちは、師匠の演奏を食い入るように見て目と耳で覚えます。そして家に帰って、ひたすら再現できるように練習します。そして次の日、またその続きの何小節かを師匠が弾くのを見て覚えます。こうやって1曲が仕上がり、どんどんと弾ける曲のレパートリーを増やしていくそうです。
最初は、フラメンコギターってかっこいい!と思って見てるだけだったのですが、途中でひらめきました。
『あ!、受験勉強も、こうやった方が失敗なく絶対に成績がアップして、しかも効果は早い!』
それから、もう予習はするのは辞めて、予習の時間にあててた時間はひたすら音読復習にあてました。それからしばらくすると、急に信じられないぐらいにボンと英語の実力がついて、偏差値55あたりから一気に70台になりました。
よくよく考えたら、ピアノのレッスンにも、柔道教室でも、テニスのレッスンでも、野球でカーブの打ち方をマスターするのにも、予習なんてありません。先に教えてもらって、それを再現できるまでひたすら練習です。受験勉強だけ違うわけがありません。
TOEIC カリスマ講師の話
藤井セミナー出身の大学生の多くは、大学に行けばTOEICの試験を受けだします。今年大学に合格した元生徒が『TOEICの勉強を始めたのだけど、私が勉強している問題集に、藤井セミナーと同じ事を言ってる個所がある…。受験生時代にやってた勉強方法がその後もそのまま役立つなんて、嬉しいです。』といって、その部分を見せてくれました。濱崎先生と言う人の本でTOEIC界ではカリスマ講師らしいです。ちなみに早稲田の政治経済出身のようです。その濱崎先生の書いた本で、TOEICの長文読解の部分の勉強方法を紹介している所のにはこう書かれています。
『 音読する回数は「1 つの文書につき 100 回J を目標としてください。
1 日 10 回同じ英文を音読するのであれば、 それを 10日間続けます。
1 日 20 回同じ英文を音読するのであれば、 それを5 日間続けます。
これを行うことにより、 「英語のまま日本語を介さずに理解することができる」英文が自分の中にストックされていきます。
初見の英文を英語のまま理解できるかどうかは、 ストックしている英文の数と比例します。』「よりぬき! TOEIC®L&Rテスト 飛躍のナビゲーター Part 7」より抜粋。
TOEICで高得点を目指す人は、おそらく難関大学の大学生で就活を有利に進めたい学生か、一流企業のサラリーマンで必要にせまられているか、もしくはTOEICの点数を武器に人生を逆転したろ!と思う人です。そういった人達にとっては、「完璧に理解した文章を10日で100回読む」ということは、どうやら普通のようです。つまり、藤井セミナーでやっている「予習は無しで、音読復習を徹底する」勉強方法は、その後も通用する王道の勉強方法なのです。
予習を辞めたら、日東駒専を狙ってた高校生が慶応に合格!
この記事を一番読んで欲しい人は、ほってたら大学は大東亜帝国レベルになるとか、日東駒専でいいやと思っているとか、英語が苦手で嫌いだとか、部活が忙しくて時間が無い…という人です。それでも、そういった高校生が復習に特化した受験勉強を実践すると明治大学や青山学院などのGMARCHや慶応・早稲田・上智大学などに合格してきます。
なので、予習型の受験勉強をしている人は、今から予習はやめて復習型の勉強に切り替えましょう!
藤井セミナーに興味のある高校生や浪人生は
まずは勉強方法の説明会に参加してください!