ここでは、英語の偏差値30から私学文系の難関大学に合格する作戦を簡単に説明します。
私学の難関大学とは、慶応大学、早稲田大学、上智大学、そして明治大学、青山学院大学、学習院大学、立教大学などのGMARCH、関西地区の関関同立とします。
目次
① 偏差値30から私学文系の難関大学に合格する作戦は、まずは英語、次に社会に力を入れろ!
多くの私大は英語150点、国語100点、世界史 or 日本史が100点の配点です。
当然、配点が高い科目を得意にすれば、合計点は伸びやすいのです。だから英語を真っ先に勉強する。
次に配点が高いのは多くの大学で社会となるのです。国語…といっても、現代文と古典に分かれるからです。
そして、社会はいくら頭が良くても、覚えなければゼロ点です。だから「勉強が苦手」な生徒でも、社会では「頭がいい」生徒に十分対抗できます。
さらに、社会は通常は選択科目なので『得点調整』があります。そこで平均点付近ぐらいの点数を取っていたら、最悪のケースで20点ぐらい得点が下がります!
でも、満点近くを取った受験生はほとんど点数が下がらないので、生き残ることができます。
だから、英語の次に世界史や日本史の社会が重要となります。
② 社会(世界史 日本史)の受験勉強のコツ
世界史や日本史を得意にするコツは『何回もまわす』ことです。1年かけて1回だけ…なら、1年前の事は忘れています。
そして、2周目からは、暗記のラインを2本ぐらいにして進めていきます。
・1本は、授業の徹底復習でややゆっくりで、深く暗記。
・もう1本は、浅く暗記で高速回転。
これを実践できたら、難関大学の世界史や日本史でかなりの高得点が取れて合格に大きく近づきます。
ただ、これを実践するには『効率的な時間の利用』と『エネルギー』が必要です。
この『効率的な時間の使い方』と『エネルギーを注入』というのが、世界史や日本史の授業が担当できる所でもあります。
『効率的な時間』というのは、例えば赤本には間違いや年号しか書いていないので、塾の授業では関連事項や正誤問題の誤りを含むものをきちんと解説し、また覚え方などもたくさん紹介しています。授業で関連事項を紹介することで、過去に覚えた記憶を呼び起こしてもらうことができます。こういったことは授業を受けていないとできない事なので、社会の勉強や暗記効率が授業では格段と高まります。
共通テストやGMARCH早慶上智で難易度高い問題ほど正誤問題が数多く出題されるので、このような問題を自力で正答の根拠を理解して、解法を導くにはかなりの時間と労力を要するばかりか、結局理解できずに終わる…というケースが非常に多く見られます。
授業プランは、春は共通テストレベルを中心に一周します。夏以降は難関私大レベルを中心に一周します。入試直前に始めて過去問を解いて学校の定期テストとの違いに驚くなんてことがないようにしてくださいね。どんな問題が出るかを知ってから暗記をする方が絶対に効果的で効率的な勉強ができます。
その結果、2018年度の東京の藤井セミナーでのセンター試験での世界史の平均点は89点でした。
また、暗記や理解を定着させるために、受験生同士で議論をしたりチーム戦があったりと、色々な角度から学習を掘り下げる過程で、ディベート力や論理力やトーク力も引き上げることができます。
あてられて答えれなかったら悔しいと思いますが、受験は人より点数を取ってなんぼです。
次回は復習をむちゃくちゃ頑張って、どこをあてられても答えれるかっこいい人になりましょう!
③ 多くの受験生が知らない『得点調整』の恐ろしさ…
①の中でも触れましたが、選択科目にはどの大学でも普通は「得点調整」というものがあり、選択科目による有利不利を無くす措置が取られます。
これは、ほとんどの大学で行われていて、HPや願書にも記載されています。
例えば、早稲田の教育学部で社会を70%の得点を取ったといっても、52%ぐらいに下がる…というケースもあるのです。
立教や青山学院ならば、早稲田に比べればかなり簡単な問題なので中央値は80%かもしかしたらもっと上だと思います。
青山学院の場合なら合格最低点は350点中で、270点以上の事も多くあります。
例えば、A君は全て8割を取ったとします。英語120点、国語80点、社会80点で合計が280点となります。
でも、青山学院の社会の中央値がこの時には80点と過程すると、素点の80点は得点調整後には50点にされるので、得点調整後英語120点国語80点社会50点になり250点となり、全然合格点には届きません。
この場合、社会で得点調整後に70%以上の得点を残すには、素点で92%が最低ラインとなるのです。
つまり、社会で92点を取れば、得点調整後には70点になるので、英語120点、国語80点、社会70点で、合計点が270点となり合格最低点付近となります。
明治大学の場合なら、はほとんどの学部で合格最低点は350点中で、230点~240点のケースが多いようです。
明治大学なら英語は105点(7割)、社会は86点が目標です。
受ける人数が多いし、問題もややGMARCHの中では難しく私大専用の対策が必要となります。
社会の中央値の目安は64点くらいです。それくらい取っておくと補正後は80点残ります。
その結果、英語105点+社会80点=185点です。じゃあ、後230点に足らない点数は?というと45%。
これを、現代文と古典からもぎ取れば、合格の可能性が大きくなります。
早稲田の商学部の場合は、80点60点60点で合格最低点は130点前後です。
目標としては、素点で英語は70%で56点、社会は86%52点を目指します。
早稲田の社会の中央値は大体64%と考えると、得点調整後の社会は81.5%の48.9点となります。
その結果、英語56点+社会48.9点=104.9点です。合格最低点の130点まで後25.1となります。
この25.1点は、国語の満点60点の約42%となります。これを現代文と古典からもぎ取れば、合格の可能性が大きくなります。
このように、選択科目である世界史や日本史の得点調整を逆手に取った作戦が、特に勉強が苦手な高校生には有効となります!
たとえ勉強が苦手な高校生でも、社会なんてほぼ暗記なので頭が良くてもやらなければ0点なので、ここに勝機を見出すことができるのです。
④ 理想は、慶応・早稲田を目指して青山学院・明治大学・学習院を滑り止め
慶応大学
英語と社会を圧倒的に頑張れば受かりやすい大学です。国語の代わりに小論文となるので、これは逆に避けずにチャレンジしましょう。というのは、小論文は細かく採点されないので、今までの自由が教室からの慶応合格者はそこまで小論対策はしていないのです。
小論対策に時間をかける暇があったら、英語と社会です。小論対策は、少ない時間で短期で行うことが十分可能です。
早稲田大学
早稲田大学は国語が難しいので、高1・高2の間から現代文の重要語には日常的に意識して日本語の語彙力も強化してください。
英語と社会は藤井セミナーの授業で普通に頑張れば早稲田の入試レベルには十分到達します。
国語が難しいといっても、現代文など国語の授業を受けるのは高3からで十分です。それまでに現代文の語彙力強化と並行して、自分の好きなジャンルでいいので、新書本などから選んで趣味として本を読みまくっておいてください。これは高1,高2の間ですることです。
青山学院大学
受験の仕方が非常に多く、また難関大学の中では比較的規模が小さいので募集人数が少ないのが特徴です。
入試の問題じたいはそこまで難しくないのですが、以上の理由から合格最低点がかなり高めの大学です。
なので、やっぱり英語と社会で圧倒することが必要です。
明治大学
青山学院と違い、募集人数が多くそして問題も難し目なので「努力」と「根性」で受かることが可能な大学です。
合格最低点も、そこまで高くはないので藤井セミナーで受験の戦略を持って努力すれば確実に合格できる大学です。
過去問対策をした受験生の多くはで「早稲田と問題の系統が似ている。」という感想を持ちます。
なので、早稲田大学とセットで受ける受験生も多くいます。
学習院大学
MARCHと言われたら、はずされてしまうのですが、藤井セミナーではGMARCHとして難関大学に入れています。
実は、学習院大学はいろいろな面でとても魅力的な大学なのです。その数々の魅力を列挙します。
・GMARCH以上の大学で学習院だけは受験学部が違っても問題形式が全く同じ!つまり学習院大学としての過去問対策ができて、とても楽。
・ワンキャンパスなので、大学に活気がある!多くの大学はキャンパスが2つか3つに分かれますが、学習院は1か所です。
・駅から近い!目白駅を降りて、駅前の道路を1本わたると学習院です。
・就職活動もかなり強い!
・早慶上智・GMARCH・関関同立の中でスポーツ推薦がないのは学習院と上智だけ。
でも上智の体育会はちょっとサークルに近い部も多いと聞くので、『体育会』としてしっかり活動できるのは学習院。
これ、実はかなり大きいのです。どこの大学も一般入試組の体育会は就職がむちゃくちゃ強い!
自由が丘教室からは、今までにも上智大学、立教大学、法政大学、東京理科大、筑波大学、横浜国大、千葉大学、などに合格者を出しています。
どの大学を狙うにしても、まずは英語長文を速く読めて、英単語や英熟語を覚えて、社会を頑張る!の3つが大きな柱になる事には変わりません。
この3本柱を分厚く高いレベルで鍛えることで、高3夏ぐらいから大学を絞っての過去問対策を楽に進めることができ、難関大学合格につながっていくのです。