今週の2つの長文も、むちゃむちゃいい文章でした。両方とも、段落は全くなかったのですが、それでも評論解説文には、いくつかの「型」があるので、それを長文音読復習をたくさんやって、いくつかのパターンは覚えてください。そうすれば、次の展開を予測しながら読めるので、速読の為にもなるし、読みながらの理解も非常に深まります。そして、その結果、内容一致問題では、どこを探すかが瞬時にわかるようになります。
では、さっそく立教の長文から段落を分けてみます。


黒22 立教


①導入部分(テーマ設定)
5行目 worthwhile. までが第1段落。最初の段落のパターンとして、「結論から言う」「つかみとして文章」
「言いたいことの手前の話」…などがあります。これは、2番目と3番目の間ぐらい。
形からも、 reluctant reader で始まって reluctant reader で終わって、その後、reluctant reader は出てきません。

 
②現状の説明(事実関係だけ言う)
10行目 the case. までが第2段落。みんなに、今の状況を知ってもらって、そのことについての知識を
ある程度持ってもらわないと、自分の意見を述べてもわかってもらえない。
この段落では事実だけを伝えています。
 
③その事実に対する分析(現状に対する分析)
14行目 distant past までが第3段落。前述の事実を、作者が色々分析。数字やデータなどが出てきたら、
それを作者が作者なりに解釈(分析)して、読者に伝えます。
 
④分析した後に、問題提起
16行目 less satisfying までが第4段落。文章を書きたくなった動機です。分析結果から問題点を指摘します。
 
⑤問題提起に対する作者の意見、解決策
20行目 cookery book までが第5段落。ここでは、2つの具体例を挙げています。 
また、however など逆接の次は、大事な事や作者が言いたいことが出やすいので注意。
 
⑥結論、提案、これからの事
ここでは、先の2つの具体例が、何に対する具体例かをまとめています。
should は作者の意見が出るところで使われやすいのでこれも要注意。

この6つの分け方は、この文章に限って6つであって、文章によっては2と3、もしくは4と5がくっついている場合もあります。
また、この文章で、6分割した分け方が絶対だとも言いません。が、だいたい、評論解説文はこんな感じで話を進めていきます。
このようなパターンを何個か知ってるだけでも、速読力や問題正答率はアップします。
最初にも言いましたが、先を予測しながら読めたら、かなり楽になります。これは、文章この構成に限らず、4文型や5文型の動詞をその形とともに沢山知ってたら、これも先を予測して読めるので、1文の構成がつかみやすいのです。常に、先を予測しながら読むように心がけてください。
そして、それを確認するのは過去長文を1週間で20枚まわす、例のあのやり方です。

 
次の成蹊は大学はちょっと立教とはパターンは違うので、これも勉強になります。

黒23成蹊
①結論 
4行目 answer them. まで。歴史は科学という結論。
 
結論に至った根拠を説明(1) 11行目 to ask. まで。科学とは何?という話。
 
結論に至った根拠を説明(2) 15行目animal. まで。科学はどこから始まる?という話。
 
結論の確認(結論に戻る)

実は、今、トルコに出張中なのです。三宮のレギュラーで見ている授業は2回分私はお休みなので、その間もしっかりと復習をしておいてください!
相談などあれば、メールはつながるので、メールでお願いします。(ただ、トルコのネットの電波はかなり弱いので、時々時間はかかりますが…)

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