2か年計画の受験生が【浪人して成功するコツ】~【浪人して失敗する人】
私も浪人を経験しているのですが、受験生の中には自分の想定どおりか否かは別として浪人してしまう人がいます
中にはやむを得ず浪人をする人のために少しでも力になれればと思い書きました。

①対象

・受験のスタートが遅れたけれどもGMARCH以上は絶対に行きたい
・とにかく早稲田大学に行きたい
・とにかく慶応義塾大学に行きたい
・将来の夢はまだ明確ではないけど出世したい

運動部や吹奏楽部で3年間一生懸命頑張っていたために入試の準備が遅れてしまった。

または、ほかに熱中することがあって、入試の準備に遅れてしまった…なんて事は普通にあることだと思います。
私は高校時代バンドと競馬に熱中してしまい受験勉強に本気になれたのは3年生の7月くらいからでした…
なので、私自身も2か年計画の浪人生と言えるでしょう。

 

②浪人=悪いというイメージは古い

 
以前、説明会を聞いていただいたある有名な企業で人事をやっておられたお父様から
 
  • ・就職活動で最近のトレンドは挫折経験
  • ・浪人生は一般入試で入っていて学力もついているし挫折経験として扱っている
  • ・GMARCH以上であれば浪人生をむしろ積極採用している
 
むしろ、現役の男子で、推薦で入ったような子はちょっとね…
 
というような事をお話してくれました。
 
プロ野球でも上原投手を代表として浪人経験者は浪人時代の経験がその後の人生を好転させたと語っています。
 
 

  現在、就職活動で企業が求めている能力

1位が「課題発見・解決力」
2位が「国際経済・社会に対する理解力」
3位が「英語によるコミュニケーション能力」
(週刊ダイヤモンドから)
私は、その3つともが一般入試の受験と繋がっていると確信しております。
なかでも、課題発見は、毎週間違えた所を分析していくことが大事です。
・単語が出来ていないとか
・thatの識別ができていない
・主語と動詞が取れない(偏差値60以上になるまでSVのミスは意外と多いものです)とか・・・
そういった事を発見しその後どうすればよいのかを具体的に考えていけるようになりましょう。
  
30年前と違って入試が多様化した中、一般入試が学力を測って入る入試の中で最も信頼性の高いものとなっています。
また、働き方も変わりつつある中で多少の挫折経験がある方が少々思うような結果が出なくても最後まで仕事をやり遂げるのでは?という期待感が高くなると思います。
以上を踏まえても浪人が悪いとは思えないとと思うのです。
 

③浪人で失敗しないために

 
浪人して失敗しないためにはどうすれば良いでしょうか?
 
毎年、浪人の相談で聞かれる事
・浪人しても受かる保証がない
・メンタルが弱いのでやれるか不安
・しっかりと頑張ろうとは思っているけど1年間持つかわからない
 
逆に
 
浪人して失敗する人の特徴はなんでしょうか?
  浪人して失敗する人の特徴
・目標がいまいち具体性に欠ける
・ GW明けの5月3週目辺りの模試で準備不足のため成績がふるわず、また今年も出遅れる
・ 5月末に現役の時に受けた大学の得点開示をしない(自分の得点を知ろうとしない。)*立教大学は開示していません
目標の設定の仕方は結構難しい
目標の立て方に関してよく「これはちょっとまずいなあ」と思う例があります。
目標の立て方の典型的なダメ例
  ・「しっかり」とか「ひたすら」などやるべき内容が数字で出せない

「ひたすら」、とか、「しっかりと」とか「頑張ったら」という言葉を使っている人の大半が「ひたすら」とか「頑張ったら」という言葉で濁そうとしているような気がします。

そういった言葉は一見すると勉強しているように聞こえますが、人によって絶対的に尺度が違っているので、実際2時間でも「ひたすら」と思っている人もいれば、8時間でやっと「ひたすら」と思っている人もいます。

なので、目標を立てる場合は、具体的に質も量も数値化して目標を立てるべきなのです。
元のプロ野球選手の清原さんが以前プロに入ってすぐの頃、「おれもそこそこ頑張ってると思ってたら、ある時、落合さんに、お前とおれの決定的な差は練習量もそうだけど、俺には家族を養って家のローンを払っていかなければならない重荷がある。だから、その重荷が全然違う。お前はプロに入ることが目的だったのか?だからお前はタイトルが取れないんだ!」と言われたそうです。
→実際に清原さんは1年目から3割30本と高卒新人としては過去100年間のプロ野球の中でも群を抜くような活躍をしたわけですが…その後は落合さんの予言通り無冠の帝王で終わってしまいました。
これを浪人で当てはめると、5に入って、浪人が目的だったのでは?と思えるくらい目的も目標も消えていってしまう浪人生がいます。
家族を養うというとやっぱりプロ野球の話ですが、受験に当てはめるなら、「受験料は落ちた分は全部自分で払う」とか、「浪人をしたら明治を滑り止めに早稲田を受ける」とかある程度の重荷は作っておいたほうがよいでしょう。
リスクが大きければ大きいほどリターンは大きくなりますが、±0で何もなくなればリスクもリターンも0です。-80規模のリスクには必ず+80規模のリターンはあるのです。
  GW明けの5月3週目辺りの模試は今までの人生の中でも最大の勝負だと思ってなんとしても結果を求めることです。
浪人して最初の模試でこけてしまうとやっぱり今年もダメなのでは?という思考になてしまう危険性があります。
この模試をなんとしても浪人最大の大一番と位置付けるになる理由として、この模試の特徴をあげてみましょう。
5月のGW明けの模試の特徴
・実はこの模試は 社会には範囲がある。
・部活をやっている文武両道の現役生はほとんど参加しない(または本気ではない)。
・現役の3年生は1.2年生の間に本気で模試を説いた人がほとんどいないため実際には本気で受ける最初の模試である可能性が高い。
・世の中ほとんどの受験生(浪人生・現役生含めても)がGW過ぎたあたりからようやく「受験本気モード」になるので、そこから模試までの10日間ほどの勉強では模試に学習効果は反映されない。
など。
つまり、浪人をした5月に受ける模試は結果が出やすい状況なのです。2か年計画の浪人生はとにかく最初の年の受験では、せめて「世界史」や「日本史」や「単熟語」などどれか一つでもよいので、一芸を鍛えておきましょう。
そして2月中旬で合否が全て出て、不幸にも浪人が確定したなら、1年後に向けてリベンジ!と言いたいところですが、5月の模試に向かってすぐにスタートしましょう。
一芸に秀でる者は多芸に通ず」は前回もソフトバンクホークスの3選手(千賀選手、甲斐選手、周東選手)を取り上げました。
彼らは一芸から見出された人たちですが、試合に出るようになって初めてレギュラーの自覚が芽生え苦手分野にも取り組めるようになっていくのだと語っていました。
実際、私も英語も偏差値30台、国語も偏差値30台、世界史も偏差値30台でした。
だけど、世界史がまず偏差値70を超えると、「よし頑張ればやれるんじゃない!」と思えるようになりました。
それからようやく苦手な英語の文法にも真剣に取り組めるようになっていきました。
つまり、5月のGW明けの模試は範囲もあるし、まだ3月.4月で、本気で勉強している人が少ない状況で受けることができる最後の試験です。その試験で数字を出しておくと「レギュラーの自覚」のような効果を得ることが可能になります。
そして、その模試が終わったら気分よく得点開示をしましょう。
    5月末に現役の時に受けた大学の得点開示をして、自己評価とのギャップ、そして社会の得点調整でいくら下がったのかを元に夏の作戦を立てていきます。
今年はこういう点数を取って受かるぞ!!みたいな具体的に数値化していきます。
8月以降は赤本をやれる状態にする。少なくとも1教科は9割を目標とする。
11月で滑り止めの赤本の合格最低点を超えることを目標にする。
1年間もたないという不安がある人も多いでしょうが、こうすれば3か月サイクルで目標を組めるので、継続できる人も増えるはずです。
最後に、メンタルが弱いとかビビりだと思っている人ほど、浪人するとうまく行く人が多いようです。
そういった人たちの方がしっかりと準備をするタイプなので。
逆に、塾に来ているのに“復習はしない”、“単熟語はしない”、“自習室で寝る”、“トイレにこもる”、“親に毎日起こしてもらっている”、“親に願書を取りに行かせる”、“受験する志望校を親に決めてもらっている”という(ある意味)メンタル最強な図太い人もいますが…
もしかしたら、メンタル最強な図太い人は10人に1人だけ副交感(神経)優位の天才型のタイプがいるようなので、そのタイプかもしれません。
そういう人は普段がリラックス状態になってしまうので、常にプレッシャーの中でやった方が良いタイプだそうです。
記事にある楽天の松井投手は、2014年に先発投手で伸び悩んでいましたが、1イニングの厳しいところの方が力を出すと言われて、医学的な根拠を元に2015年ストッパーに選ばれたそうです。それから3年連続で30セーブを達成して2018年は怪我で苦しみましたが、2019年見事に復活しています。

もし、みなさんも自分が副交感(神経)優位の天才型では?と思ったら

自律神経の乱れを整える自律神経バランスをセルフチェック!(リンク)

ちなみに私はBD型でした。

・常にランキングを意識する事
・常に一人では勉強しない事
・常にタイムプレッシャーを意識する事
後は、緊張感と中期目標が大事ですね!
P.S.
一芸に秀でる者は多芸に通ずとか世界史が出来たからその後すべてうまくいった…と書きましたが。
私自身、昔野球をやっていてその恩師に「お前はどこを守っても一歩たらん」と言われたのを覚えています。 当時、私自身幼かったために、その言葉を「才能がないから向いていない」という風に捉えてしまい、随分長い間不貞腐れた期間がありました。
今思うと、恩師が伝えたかった本当の事は、「なんでもよいから誰にも負けない所を一つ作れ」という言葉だったのだと思っています。
伝え方伝わり方含めて聞き手と話してのバランスは難しいですが、少なくともこの記事を最後まで読んでいてくれた方が、10年後、20年後でも良いので私と同じ境地になったときに理解してもらえれば幸いです。

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