人気企画世界史ショートコントです。
今回はわたくしの大好きな国の大好きな人物に焦点を当てています。
大好きだからこそいじり倒しているのですが…わたくしの彼への愛情だと思って読んでください。
じゃ
ショートコント
「暇を持て余したじじぃの復活」
ズガガガンガガーン
兵士A→いつになったらこの戦い終わるんや、なんで俺らの国だけこんなんやねん
兵士B→ホンマやで隣の国とかアジアの方は全部植民地放棄して独立出来たのにな…
兵士A→うちらの国には地下資源がたくさんあるから手放したくないらしいねん!ごっつ腹が立つわ~
兵士B→でも第一次世界大戦も第二次世界大戦もあいつらすぐ負けたやん!だから、おれらも頑張って戦ったら勝てるかもしれへんで
兵士A→そうやなゲリラ闘争して独立勝ち取ろう
フランス政府高官→ここだけは植民地維持して国を立て直そう
フランス軍→ダメです…わが軍は負け根性がハンパなくて日曜日は戦いすらしようとしません。このままだと内弁慶の市民がまた革命を起こすかもしれません!
フランス政府高官→なんと!それはやばい、何か策はないか…カリスマ的な指導者はいないのか…?
フランス栄光の使者→お呼びでやんすか?もう、アルジェリアの植民地は諦めて友好関係を築きアフリカ諸国と第三極を築いてソ連とアメリカと対抗する勢力としてフランスは復活するでしょう!
フランス政府高官→栄光の使者とはオマエだったのか~
フランス栄光の使者→私だ!また騙されたな
フランス政府高官→全く気付かなかったぞ!!ってか生きていたのか!!
フランス栄光の使者→暇を持て余したじじぃの復活!
以上
問題
①兵士がいる国はどこか
②兵士が結成したゲリラ闘争組織である民族解放戦線をアルファベットで答えよ
③栄光の使者とはだれか?
①アルジェリア
②FLN
③ド=ゴール
ナチス崩壊後に成立したフランス第4共和政の政府は国の立て直しと旧植民地の独立問題に頭を抱えていた。そこで白羽の矢が立ったのがド=ゴールである。彼は第一次世界大戦中に砲撃を受けて死んだと思われ、死体用の車で運ばれるときに復活したようで、奇跡の人という扱いを受け始める…その後第二次世界大戦が始まりロンドンでイギリス政府と合同作戦を立てる任務に就いていたというまたもや幸運さをみせつけ、パリ陥落後そのままロンドンで亡命生活を始める。そこで「自由フランス」という名の元パリ市民にレジスタンスを“ロンドン”から呼び掛けた。ナチス崩壊後にパリに戻った時にはなぜか英雄扱いを受けるまでの存在になっていた。ド=ゴールはいい気分になり憲法を思い通りに作ろうと思ったが、それは上手くいかなかったので拗ねて引退してしまう。
しかし、まだ、第4共和政は政治的に安定しておらず小さな党が小競り合いをしているような感じだったのでどんどん国民の信頼を失いつつあった。そこでアルジェリアの独立問題でフランス軍が連敗しているというニュースが流れ始めたその頃、パリ市民の間でお家芸「革命」が頭によぎっていたまさにその瞬間に、今度は栄光の使者として彼は戻ってきたのである。その後、彼は第五共和政を作り今のフランスの基礎を作ったのでした。
藤井セミナー自由が丘