「有名企業400社への実就職率の高い大学」で分かる、地方国公立よりGMARCHの現実。
英語長文なら・藤井セミナー
毎年、「東洋経済」から「有名企業400社への実就職率の高い大学」が発表されます。今の時点での最新版です。
志望大学を選ぶ時、何を基準にしますか?
大学を卒業したら次は社会人です。その観点からすると、この資料が大学選びで非常に参考になると思います。
では、この表の後に、この表の見方を説明しているのでぜひじっくりと読んでみてください。
目次
GMARCHの位置づけは?
23位に明治大学で26.9%、26位に立教大学で24.9%、29位に青山学院大学で23.8%、33位に中央大学で22.1%、37位に学習院大学で20.8%、42位に法政大学で19.0%…となっています。毎年若干変動するかもしれませんが、だいたい明治・立教、青山はGMARCHの上位にあることが多いようです。この順番が大学の全てを表しているとは思いませんが、すくなくとも東洋経済が発表している大企業への就職ランキングではこうなっています。
志望大学は、何か自分なりの基準を持って志望大学を選ぶのがよいと思います。ここでは、大学を卒業した後の就職にテーマを絞るので、その観点から見ると、やっぱりこの東洋経済の記事は無視しにくいと思います。
53位の国立の広島大学をどう見る?
国立広島大学は、難関大学ですが、この就職率の結果では53位なので、GMARCHの最下位の42位の法政大学にも負けています。広島市在住の高校生が明治大学と広島大学にW合格したら、広島大学でいいと思います。
でも、東京や横浜の高校生が明治大学と広島大学、もしくは青山学院大学と広島大学にW合格したらどうしますか?
一部の高校の先生的には広島大学でしょうね…。でも、この東洋経済の資料を見て、就職活動を見越して選ぶなら、東京や横浜在住の高校生ならGMARCHの方がいいのではないでしょうか。
確かに学費は国立の方が安いです。でも一人暮らしの費用や、就職活動費がかかります。
ちなみに、藤井セミナーの三宮教室(神戸)から九州の国立大学の文系学部に行った生徒(九州大学じゃないです)は、就職活動費に200万円使っています。学内企業セミナーに来る企業は地元の企業が中心なので、合同企業セミナーに参加するために大阪や東京に飛行機で何回も行ったためです。また、コロナの時、NHKのニュースで国立の茨城大学の大学生が「来年の就職活動費でアルバイトをして100万円を貯めようと思ったけど、コロナでバイトが無くなって困っている…」と放送されていました。やっぱり地方国公立の大学生が大企業に就職するのは大変なようです。これではせっかく国公立で学費が安いのに、1人暮らしと就職活動費をあわせたら、通いでGMARCHに行く学生よりもかなりの出費となります。
もしくは東洋経済の「この資料は嘘や!」と思って、東京から広島大学に行きますか??
大学3年生での就職活動は不安になりませんか??
この東洋経済の資料は、偏差値表ではないし、学力の優秀順でもありません。あくまで、大手企業にどれだけ就職できているか?という数字でしかありません。なので、大学卒業後の就職を考えるなら、やっぱりこの資料を参考にした方がいいと思います。
ただ、理系の学生なら広島大学だと思います。理系の場合は大学院に行って、教授推薦などで就職する人も多いので。
日東駒専の位置づけをどうみる?
日東駒専で一番最初に顔を出すのは日本大学です。でも、有名企業への就職率は8.0%です。この数字をどう見るか?
102位 日本大学 8.0%
107位 東洋大学 7.5%
138位 専修大学 5.5%
150位 駒澤大学 4.8%
ここで、体育会の存在を知っておいてください。サークルじゃなくてガチの部活のことです。私は関西にある関西学院大学の出身でなのですが、体育会の学生ってかなり就活が強いと思います。私も体育会で部活を大学生活のメインにしていましたが、同じ学年で私ともう一人留年をしました。なので1年後輩と一緒に就職活動をしました。その結果、パナソニック、伊藤忠商事、丸紅、東芝、富士ゼロックス、電通にそれぞれ入社しました。しかも、みんな3~5社ぐらいしか受けていません。ちなみに全員が一般入試で、経済、法、商学部で、何人かはTOEICが700以上でした。もう30年ぐらい前の話ですが…。
近年、藤井セミナーから一般入試で関学に入って、体育会に入った元生徒達もこのような企業から内定をもらっています。(女子は全員が総合職です)
※藤井セミナーの生徒は神戸の三宮教室の生徒が多いので、三宮生徒を例にします。
葺合高校㊚➡関学 経済➡体育会レスリング部➡三井物産
葺合高校㊚➡関学 商➡体育会馬術部➡キーエンス
鈴蘭台㊚➡関学 経済➡体育会レスリング部➡三菱UFJ銀行
須磨東高校㊚➡関学 法➡体育会レスリング部➡帝人
友が丘高校㊚➡関学 法➡体育会レスリング部➡武田薬品
鈴蘭台高校㊚➡関学 商➡体育会ラクロス部➡三菱電機
友が丘高校㊚➡関学 経済➡体育会射撃部➡ネスレ
星陵高校㊛➡関学 商➡体育会ラクロス部➡三菱電機
星陵高校㊛➡関学 商➡体育会弓道部➡パナソニック
伊川谷北㊛➡関学 商➡体育会ハンドボール部➡パナソニック
高塚㊛➡関学 商➡応援団吹奏楽部➡パナソニック
今でも、体育会で、勉強するゼミに入って頑張っている学生は、やっぱり就活はかなり強いようです。この中にも何人かはTOEIC の高得点者がいます。
そして、おそらく体育会の学生は数%しかいません。単なる予想ですが、関学なら40個ぐらいの部活があるので、1学年を5人として40をかけると200人。野球、サッカー、ラグビー、アメフト、ラクロスなどは沢山の部員がいるのでそれぞれの部活に40人いるとしたら200人で、合計では1学年400人と仮定します。すると、体育会の学生は1学年で約7%の学生になります。
そこで、日東駒専の話に戻します。
日東駒専のトップの日本大学の有名企業就職率は8.0%です。…ということは、このぐらいの数字なら、体育会と理系の学生で十分埋まってしまって、普通の文系学生には全然回ってこない…と思いませんか?
あくまで、私の推測なので真実は調べようも有りませんが…。
でも、もし私の推測が正しいなら、文系の学生が「俺は日本大学に行って、8.0%の中に入るぞ!」と言っても、体育会にでも入らない限り、無理だと思うのです。
女子の就職、女子大の存在をどうみる?
女子大が没落している気がします。
まず、女子の就職は「総合職(≒男と一緒にバリバリのキャリアウーマン)」と「一般職(事務職で昔のOLさんのイメージ)」に分けられてきました。女子大の就職は、今までは「一般職」がメインでした。
でも、もう多くの会社は一般職を採らないようです。GMARCHの学生でも、メガバンクなどの一般職採用もありますが、メガバンクに総合職で内定をもらう女子もいます。大手企業では、さらに「転勤無しの総合職」というエリア総合とか地域特定総合という呼び方の総合職があります。
藤井セミナーの自由ヶ丘教室出身の女子2人の話です。2023年4月に、上智に進学した女子は三菱UFJ銀行のエリア総合職、また同じ年に明治大学に進学した女子は三菱UFJ銀行の総合職で、それぞれ社会人生活をスタートさせました。
昔は華やかなイメージのブランド的な女子大からたくさんの人が事務職である「一般職」で採用されていましたが、もう今は一般職は激減しています。でも、こういった女子大からは総合職での大手企業への就職は難しいので、一般職の採用がなくってきたら女子大は没落していくのだと思います。
まとめ
文系の場合は、この資料からも、また藤井セミナー出身者の関関同立進学者の就職活動の結果からも、地方国公立に行くぐらいなら、GMARCHや関関同立の方がいろいろな意味でいいと思います。まず、就職活動が全然違う。また大学での活動もいろいろ刺激的な事も多いと思います。例えば、明治大学ならゼミの友達がラグビー部で応援い行くとか、慶應大学でもゼミの友達が野球部で応援に行くとか…。
理系の場合は、まだ地方国公立でもいいかもしれません。理系はほぼみんなが大学院に行って教授推薦で就職を決める人も多いようなので。
特に文系志望の人は、単に学費が安いか高いかではなく、次の点もチェックポイントにしておいてください。
・一人暮らしの費用
・就職活動費と、就職活動での強さ、弱さ
・大学生活の刺激の度合いや他大学との交流
理系の人の大学生活は、かなり専門性の高いものになりますが、文系の場合の大学生活は、いろいろな意味での「勉強」が重要になります。そこで刺激がなかったり、就活で思わぬお金がかかるようだと、充実させたい大学4年間が「後悔の4年間」となってしまうので、そうならないようにしてください。
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