目次
はじめに
今回はセンター試験から共通試験に移行した初年度のテストでしたが、特に文系科目においては、以前よりも「短時間での情報処理力」を問う問題の出題が増えたと思います。英語においては、グラフや図の問題の読み取りも多く、圧倒的に「語彙力」を問われる問題が増えました。世界史においては「資料」からの出題も多くみられました。数学においては「問題を読み解く力=読解力」を要する問題、また「なぜ」という理屈の部分を論理的に理解する力も求められるようになってきました。全科目を通して、「思考力・判断力・表現力」を問う問題が増えています。結果、全科目における共通試験で必須の力は「語彙力」「短時間での情報処理能力」「論理的思考力」の3点です。これらの力は急に鍛えられるわけではなく、日々の生活の中で積み上げていく力であり、また各私立大学の入試で問われる力とも異なっているので、これから私大に臨む受験生の皆さんは共通試験の結果に関わらず気持ちを切り替えて「もう一度自分の志望大学に焦点そして照準を合わせる」ということがとても重要になります。
東京の藤井セミナーの平均点
科目 | 点数 |
英語リーディング | 64 |
英語リスニング | 58 |
日本史 | 74 |
世界史 | 83 |
共通試験の平均点の考え方
地域や学校によっては、目的は様々ですが、指定校推薦で進学が決まっている学生が共通試験を受けている場合、またそれ以外にも学校から受ける様に言われて受身で受けている受験生、工業高校からの受験、また記念受験など様々な受験生がおり、その結果かなりの数の白紙答案=0点や真剣に解いていないと思われる答案が含まれています。これらの答案の影響で平均点はぐっと下がっているので、合否に関わるような平均点は+10点~20点の幅で考えるようにして下さい。宮崎教室談によると、従来地方では、高校が生徒に指定校推薦を出す際に、センター験まで勉強を頑張って、センター試験を受けるという条件で、当該の生徒が指定校推薦をもらうことがほとんどの様です。
今年の受験生へ
今年は学びの形も変わり、共通試験で形式も変わり数々の変化に柔軟な対応が必要な年ではありますが、その様な時だからこそ「ぶれない気持ち」そして「第一志望に絞った対策」が必要です。共通試験を受験した人は結果に関わらず一度気持ちをリセットし「受かりそうなところではなく、自分が本当に目指したい大学はどこなのか」ということに向き合ってみてください。私大の入試までまだまだ時間は十分にありますし、特に社会や化学など暗記科目は実際の入試が始まってからもその日の試験問題を解き直すこと、また試験自体に慣れていくことで、どんどん力が上がっていきます。今年は特に共通試験のも問題傾向と、私大の問題傾向が乖離しているので、「志望校の過去問を最低10年できれば20年分を解き、都の解き直しを徹底すること」がとても大切です。何度も言いますが、焦点を定めて下さい。そして10年以上の過去問を解くこと、そしてその解き直しをすることで「再現力」を上げていきましょう!!むしろ、いまからやるべきことはシンプルなので、前向きにぶれずに粛々と取り組むことが合格への近道です。
来年以降の受験生へ
今年の英語の共通試験では、「語彙力」と「パラグラフリーディング力」を問われる問題に傾向が変わったため、従来ネクステで多くの受験生が鍛えてきたような、例えば「one of the 複数名詞」などの細かな文法力は共通試験で問われることはなくなりました。「共通試験で問われる英語力」と「私大の試験で問われる英語力」は別物と考えるべきです。共通試験を目指すか否かの1つの基準は「高2終了時点で単熟語が8割程度仕上がっていること」そして「短時間での情報処理能力が高いこと」です。また部活動などで時間が限られている場合は、来年の受験からは、練習のために「共通試験を受ける」という選択肢よりは、「早い段階で志望校を難関私大に絞る」という選択がより重要になってきます。今まで以上に、「選択と集中」が必要な受験勉強にあるので、「現状の単熟語の仕上がり」「自分の得意なこと」「勉強に使える時間」等を総合的に判断して、早めに今よりも大きなジャンプが必要な志望校を絞ってその対策を始めることが合格のための鍵となってきます。共通試験を受けないという選択肢をとることで、より「難関な私大への目標設定」も可能になるので、是非今年の英語の共通試験を一度解いたうえで、「どのくらいの早さで解けて、現時点で何点位ととれるのか」是非解いてみた上で、志望校を決めていきましょう!!何れの受験形態でも例年通り「早い段階での単熟語の仕上がり」が鍵にあることは間違いないので、今年の3月いっぱいで、「単熟語2279個 熟語1500個」を完全に仕上げることを第一目標として早め早めの対策を心掛けていきましょう!!!
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